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マンC戦で大仕事の冨安健洋「名波さんから『勝って合流しろ』と…」

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DF冨安健洋(アーセナル)

 9月シリーズで日本代表をドイツ撃破に導いたDF冨安健洋(アーセナル)が、所属先でも歴史的な勝利に貢献し、再び森保ジャパンに戻ってきた。

 冨安は代表活動直前の今月7日に行われたプレミアリーグ第8節のマンチェスター・シティ戦、後半30分から左サイドバックで途中出場。重要な一戦の終盤の攻防を託されると同42分、自陣からのロングフィードに前線で顔を出し、正確なヘディングパスで決勝ゴールの起点となった。

 ヘディングの技術もさることながら、相手の危険なエリアを突くフリーランも光ったワンシーン。「ゴールに関与することができて良かった」と多くは語らなかったが、「話すと長くなるので省略するけど、正しいスペースを埋めていたからあそこにいた」とチームのプレーモデルへの信頼を口にした。

 大一番での勝利後とあり、代表活動にも良い流れで入ってきた冨安。「名波さんからは『勝って代表に合流しろ』と言われているので、勝って合流できたのはいい形で入れたと思う。シティに勝ったということで8年ぶりらしいので、チームにとって大きな勝利かなと思う」と手応えを語った。

 前回の9月シリーズでは、悔しい結末に終わったカタールW杯後初の代表戦を経験し、ドイツ戦ではアグレッシブなライン設定と圧巻の対人守備で勝利に貢献。第2次体制のプレー基準を大きく引き上げた。そんな冨安は現在のチームの歩みにも手応えを感じているようだ。

「若い選手が多いし、ドイツに勝ったり、トルコに勝ったり、スタンダードが上がっていると思う。ヨーロッパで活躍している選手も増えている。スタンダードが高くなっているイコール、チームのスタンダードが上がるのでいい循環だと思う。世界的に見ても強豪と見てもらえるようなステップに進まないといけないと思っているので、それぞれ所属チームでできることをやるべきかなと思う」

 そうした日々の中で迎える今回の10月シリーズ。冨安は「自分は9月からの参加なので前回に引き続いて積み上げをしたい。日本での試合なのでより期待感を持ってもらえる試合をしたい。勝つことはもちろん、内容を含めて求めていきたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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