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遠藤航「リバプールのサッカーはそれが生命線」森保Jに求める世界トップ基準

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MF遠藤航(リバプール)

 今夏の移籍で大きな環境の変化があったMF遠藤航(リバプール)だが、日本代表活動に向けた調整法に大きな違いはないという。「なんだかんだ週に1回は試合をしているので、シュツットガルトにいた時とは変わらないルーティーン。単純に水曜か木曜に試合をしているだけなので特に問題はない」と冷静に語った。

 遠藤は今夏、4年間を過ごしたシュツットガルトを離れてリバプールに加入。ただでさえ強度の高いプレミアリーグに加え、UEFAヨーロッパリーグ(EL)と2つの国内カップ戦が次々に迫ってくるイングランドの厳しい連戦を初めて経験している。

 それでも現状はミッドウィークのカップ戦中心の先発起用で週1回の出番にとどまっていることもあり、これまでと調整法は変わらないようだ。

 リーグ戦の出場機会は試合によってまちまちだが、遠藤は「常に与えられた時間、しっかり自分の良さを100%出せるように準備しておくだけ。ベンチでもスタートでも何も変わらない」と断言。「メンバーを変えながらやっているので、ある程度自分が出るか出ないかは分かるし、週に1回なので自分は今までとあまり変わらない」と落ち着いた様子で語った。

 もちろん目指すはプレミアリーグでの先発。それでも、この現状に焦りはなさそうだ。「アピールしないといけないのはわかっているので、少しずつ出場機会を伸ばしていければ」と意気込みつつも、「いま出ている他の選手に比べて信頼を勝ち得ていないというだけだと思う。そこは特に気にしないというか、代表明けからスタメンを取れるように準備していくだけ」と冷静に述べた。

 一方、リバプールの基準を代表チームに活かしていくという思いは強い。「リバプールのサッカーは切り替えの速さの部分、それが生命線みたいなところがあるので、そこはもっとこの代表にも求められる部分なのかなと照らし合わせながらやってはいる」とした上で、「リバプールのやり方とこっちのやり方もあるので、全部ここのチームに落とし込もうとは思わないけど、うまくミックスさせないといけないと思う」と意欲も見せる。

 ただ、まずはこれまでどおり、ピッチ上では黒子役を担っていく構えだ。「自分がどう動かすかというより、チームとしてのやり方をチーム全体でやっていくというだけ。僕がやることは、ハマらなかった時。特に守備の部分でハマらなかった時、中でシステムを変えるのか、ハメ方を変えるのかというのが今の自分に求められている役割だと思うので、最初は指示を出すより、チームとしての戦い方を出していくことが大事。攻撃は出た選手の特徴を活かしてあげられるようなプレーの選択をやっていければ」。その取り組みを続けながら、徐々にチームを大きくしていく。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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