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第2次森保Jが5連勝、全て4ゴール以上も冨安健洋「まだまだやれることはある」

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DF冨安健洋(アーセナル)

[10.13 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 日本 4-1 カナダ デンカS]

 6月シリーズ以降の国際親善試合は5試合とも4ゴール以上を奪い、無傷の5連勝を収めた森保ジャパン。11月から始まる北中米W杯アジア予選、来年1〜2月のアジアカップに向けて順調な仕上がりにも見えるが、選手たちは課題のほうに目を向けていた。

 カナダ戦の試合後、前半のみの出場だったDF冨安健洋(アーセナル)は「結果的に見れば前半は良かったと思うけど、まだまだやれることはあると思っているのが事実」と冷静に振り返り、「映像を見ていないのではっきりとは言えないけど……」と前置きしながら課題を次々に列挙した。

「ボールを奪った後に失う回数が多くなったり、1点取った後に押し込まれた。最初はちょっと守備がハマらなかったのもあったし、いつもよりラインも下がっていた感覚があった。あとスローインのボールロストが多かった。スローインのところは9月シリーズから続いていることもあるので、もっと改善が必要だと思う」

 前半からプレッシングがなかなかハマらなかったという点については、前半20分ごろ、スライドの移動距離が長くなった右サイドをDFアルフォンソ・デイビスに崩される形で露呈。最後は相手のスピードに上回られ、PKを献上するピンチにまで至ってしまった。結果的にはGK大迫敬介がPKを止め、失点を阻んだが、試合の流れが変わりかねない時間帯だった。

 試合後、MF遠藤航(リバプール)は「いい形で点が入ったので、このままいけそうだなという感覚があった。そこに相手もスイッチが入って、ビルドアップで人数をかけて動かしてきたところで、行くか行かないか中途半端になりながらプレッシャーをかけてしまった」と先制点後の試合運びに課題を指摘。「1点取れたがゆえのスキを見せてしまったチームとしての課題が出た」と振り返った。

 もっとも、この日はA代表通算2キャップ目のDF町田浩樹とDF毎熊晟矢、第2次体制では初出場となるDF中山雄太とMF南野拓実らが先発しており、連係面は発展途上。冨安が「新しいメンバーでやっていて、感覚的にハマってないなというのは正直あった。ただそれはやる前からわかっていたこと」と振り返ったように、うまくいかないことがあるのも覚悟の上だった。

 冨安は「最初からバチッとハマるわけはないと思っていたし、ゲームの中でお互いの距離感、選手の立ち位置は少しずつわかってきた」と述べつつ、「そういうところは試合で時間を重ねていくことしかないので、次につながる試合だったと思う」と前向きに語った。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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