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昨年は0-3大敗…チュニジアとの再戦へ板倉滉「あの時より僕たちも進化している」

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DF板倉滉(ボルシアMG)

 日本代表にとって今回の10月シリーズは、北中米ワールドカップ予選(今年11月〜25年6月)とアジアカップ(来年1〜2月)に向けた最後の親善試合。6月シリーズ以降は全試合4ゴール以上で5連勝中と好調が続く中、DF板倉滉(ボルシアMG)は「チームとして準備期間から常にワールドカップを想定しながら練習からできているし、すごくいい雰囲気、いいインテンシティで準備ができている。続けていくことが大事かなと思う」と継続をテーマに掲げた。

 出場国数が32から48に大幅増加する2026年の北中米W杯に向け、アジア予選の枠組みも大幅に変化。これまでは親善試合を挟みながらW杯予選を戦っていたが、今回は国際Aマッチウィークが全てW杯予選で埋め尽くされており、10月シリーズを終えれば25年9月まで親善試合を組むことができないスケジュールとなっている。

 17日のキリンチャレンジカップ・チュニジア戦はアジア圏外の相手と戦えるという意味でも貴重なテストマッチ。板倉は「ラストの準備期間とも捉えているし、ここまでいい形で来ていると思うので、変わらずにどんどん進化していく必要があるし、入りから高いインテンシティでゲームができたらと思う」と意気込みを語った。

 カタールW杯後の第2次森保ジャパンでは選手の顔ぶれも代わり、板倉ら東京五輪世代が中心メンバーに定着。W杯の反省を受けてボール保持のトライが進み、9月のドイツ戦では世界的強豪を相手に一定の成果も見られた。チュニジアは昨年6月のキリン杯決勝で0-3の大敗を喫した相手だが、板倉は「あの時より僕たちも進化しているので、それを見せつけられたら」と臆することなくぶつかっていく構えだ。

 またチュニジア戦ではパリ五輪世代のGK鈴木彩艶(シントトロイデン)の先発が確定的。シュートストップの能力だけでなく、飛距離のあるフィードとスローイング、攻守を素早く切り替えられるパンチングを兼ね備える22歳の起用はまた一つ日本代表のレベルを引き上げる可能性を秘めている。

 「ディフェンス陣としてはなるべくその前で抑えられるようにしたい」としながらも「めちゃめちゃいい選手ですよね。身体もでかいし、動くし。彩艶とは今回が初めてではないので、自信を持ってやってもらいたい」と信頼を口にした板倉。「相手を見てプレーを変えられる選手だし、お互いに高い要求をしながらやっていきたい」と期待を示した。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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