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引いた相手の攻略法に言及した南野拓実「アジア杯でもW杯予選でも課題になる」

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日本代表MF南野拓実

[10.17 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 チュニジア ノエスタ]

 カタールW杯以来の日本代表復帰となったMF南野拓実(モナコ)が、先発したカナダ戦に続いて2-0とリードした後半27分から途中出場。森保一監督から攻撃のユーティリティー選手として評価されている通り、トップ下をベースとしながら絶妙なポジショニングで立ち回り、チャンスに絡んだ。

 ピッチに立ってわずか1分後の後半28分には南野のパスを受けたFW上田綺世が左足で強引にシュート。後半39分にもDF菅原由勢のシュートをお膳立てした。自身も後半45分にゴール前でシュートチャンス。しかし、右足シュートは枠を捉えなかった。4-1で快勝したカナダ戦も得点はなく、アピールという面では物足りない2試合となったが、積極的なプレッシングも含めて生き生きとプレーしていた印象だ。

 自身は得点に絡めなかったが、5バックで守備ブロックを敷くチュニジアからチームとして2得点を挙げたことについては、カタールW杯で0-1の敗戦を喫したコスタリカ戦で浮き彫りになった課題が少しずつ解決へ進んでいるという手応えがある。

「(解決法を)見つけ切ったとは思わないけど、コスタリカ戦と比べて成長はしていると思う。チュニジアのようにタフで守りに入るチームをどう攻略するかは、アジア杯でもW杯予選でも大きな課題になる。そういう意味できょうは良い相手と試合ができたし、これを分析して、どういうプレーが効果的になるかをチームとして共有していければと思う」

 攻略法の一つは、チュニジア戦で見せたような攻撃陣が流動的にポジションを取る動き。「それは僕たちの良さ。攻撃の選手は、ここに来ていない(鎌田)大地とか(堂安)律とか、レベルの高いところでそういうプレーを得意にしている選手がいる。僕たちの強みとして出せればいい」とイメージを口にした。このあとは好調を持続しているモナコに戻ってのプレーが待っている。「また帰ってしっかり頑張ります」と言い、11月の再招集を誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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