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U-17W杯初戦で“効いていた”MF山本丈偉(東京Vユース)。アルゼンチンとの第2戦は「どう自分のところではがしていくか」

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MF山本丈偉(東京ヴェルディユース)は初戦で効果的なプレー

 働きとしては地味だったかもしれない。ただ、MF山本丈偉(東京ヴェルディユース)の投入は間違いなく“効いていた”。

 U-17ワールドカップの初戦となるU-17ポーランド代表戦。日本のチームパフォーマンスは決して高いものではなかった。ベンチから見守っていた山本も「やっぱり硬かった」と仲間が世界大会のプレッシャーと戦っていることを感じていた。

「相手が前から(プレスに)かなり来ていたので、『これは難しそうだな』と思って観ていた」(山本)

 そんな状況で「後半からいくぞ!」と言われたとき、「自分のところでゲームを作って勝ち切る」イメージを改めて持って試合に入った。「自分のところで失わないようにしながらサポートを多くしたり、前の選手に入ったときにフォローいけるように」ポジションを取ることを意識して入った。

 投入後、ハーフタイムでの修正もあり、ボールの流れは円滑化。東南アジア特有のピッチにも慣れたもので、「ボールを受けてリズムを作るところもあったし、パスも狙えていたので、良い感覚はあった」とプレーで持ち味を表現した。

 かつては苦手としていた守備面も、「あらためて体を張って守るところは意識した」と大柄なポーランド相手にも臆せず向き合って奮闘。試合を締める部分でも仕事をこなした。

 次の相手はU-17アルゼンチン代表。南米の伝統国が相手だが、「アルゼンチンはもっと球際も激しく来ると思う。どう自分のところではがしていくか。凄く楽しみです」と意気込む。

 初めての世界大会は「『楽しい』しかない。緊張もありましたけど、楽しさのほうがずっと大きかった」と笑う期待の大型ボランチは、早くも次の試合に気持ちを向けていた。


(取材・文 川端暁彦)


 
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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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