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W杯2次予選をどう戦う…冨安健洋「どれだけ自分たちのレベルを上げていけるか」

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日本代表DF冨安健洋(アーセナル)

 シリア、北朝鮮、ミャンマーと同じグループに組み込まれた北中米ワールドカップのアジア2次予選。情報の少ない相手との対戦が続くことに加え、不慣れな土地でのアウェーゲームには想定外もつきまとうが、日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は冷静に目の前の戦いを見つめている。

「逆に難しさはあると思う。予期していないこと、予測していない状況が起きることもあるだろうし、いろんな状況を想定してやらないといけないと思う。ただ、アジアの中で言えば大勝しないといけない相手。結局は自分たちにどれだけフォーカスして、自分たちのレベルを上げていけるかだと思う」

 カタールW杯後の第2次森保ジャパンでは負傷が癒えた9月シリーズからの合流となったが、初戦のドイツ戦(○4-1)でさっそく圧巻のパフォーマンスを披露。その後もトルコ戦(○4-2)、カナダ戦(○4-1)、チュニジア戦(○2-0)と全試合のピッチに立ち、チームにさらなる進化をもたらしてきた自負がある。

「W杯が終わってから9月、10月と活動している中で伝えるべきところは伝えさせてもらっているのでそれを継続してやれればいい」

 戦いの舞台がアジアに移っても、それがW杯出場権を争う舞台であっても、やるべきことは明白。「1試合1試合やっていくことでしかない。大勝したからといって一発でW杯が決まるわけではない。1試合1試合やっていくことだけ」と力を込める。

 アジアの戦いへのイメージも着実にでき上がっている。

「僕たちのスタンダードは変えるべきではないし、コンパクトに保ちながら相手陣内でプレーし続けるところが鍵になる。そういう意味ではリスクマネジメントが必要だと思う」。攻撃では相手を圧倒しつつも、守備ではリスクマネジメントを徹底。そうしたスキのない戦い方はアジアの戦いに限らず、その先の道のりにもつながっていくはずだ。

「攻撃の時の立ち位置がよければ自然とカウンタープレスの立ち位置が良くなる。ディフェンスラインで言えば残っている相手選手に対し、後ろが余りすぎず、ボランチを前に押し出したり。後ろに1人しかいないのに3人、4人いても意味がないので、そういうところは練習から確認できる」。トレーニングから細部を突き詰め、盤石の土台を作っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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