beacon

CLでも警戒続く久保建英、逆サイドで飛躍する“同い年MF”に嫉妬「早くバレてほしいなと(笑)」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表のMF久保建英

 日本代表のMF久保建英が北中米ワールドカップアジア2次予選・ミャンマー戦を翌日に控えた15日、報道陣の取材に応じ、所属先のソシエダでのプレーに言及した。ラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)との連戦でほぼ全試合に出場し、相手の厳しい警戒を向けられているが、その状況を「すごく楽しい」と振り返った。

 久保はソシエダで2シーズン目を迎えた今季、開幕節ジローナ戦(△1-1)での初ゴールを皮切りにラ・リーガ開幕10試合で5ゴール2アシストを記録。9月には日本人史上初となる月間最優秀選手にも選ばれた。その後は相手選手の警戒が強まってくる中、得点やアシストは少なくなったが、プレースキックやクロスでチャンスを演出している。

 ラ・リーガだけでなく欧州CLでも激しい警戒は変わらず、インテル、ザルツブルク、ベンフィカというそれぞれの国を代表するチームのDF陣が複数で対応してくるケースも珍しくない。そうした光景からは国際的な評価の高まりも感じさせるが、久保自身はその状況を前向きに受け止めているという。

「楽しいですよ。やっぱりどのチームとやっても相手の注目選手はうちの監督も挙げるし、プレーも見せられる。2〜3人ついてくるということは僕が相手の注意人物に挙げられているのかなとか考えたりしながらプレーしているのですごく楽しくはあります」

 久保に警戒が集まることにより、チーム全体の攻撃も活性化。他の選手のマークが分散することで、今季はエースのFWミケル・オヤルサバルが完全復活を遂げ、今季から先発に定着した22歳の左サイドMFアンデル・バレネチェアも公式戦4ゴール2アシストとブレイクの時を迎えている。

 バレネチェアの活躍には「ちょっと僕のほうが若干活躍した時期が早かったので、スカウトが早く追いついてほしい。早くバレてほしいなと思ってます」と冗談まじりにうらやんだ久保。それでも「彼とは同い年で、彼も怪我があったんで、いまノビノビやっているのは嬉しい部分もあります。下部組織から交流があったりしたので彼の活躍は僕も嬉しいです」と喜ばしい気持ちで共にプレーしているようだ。

 そうしたソシエダでの現状については「最近は落ち着いて、無理に仕掛けすぎずに逆サイドを使うのを意識しているけど、欲を言えば逆サイドでそういったことをできれば、僕もフリーで受けたいなと思ったりはする」と久保。それでも「チームが勝てることが一番なので、結果が出ているうちはこのままでも全然いいかな」と述べ、充実感をのぞかせていた。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP