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U-22日本代表MF松木玖生が目指すはU-22アルゼンチン戦での完全勝利「内容も結果も上回ることができれば」

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MF松木玖生(FC東京)

 国内での親善試合だが、求めるものは完全勝利だ。U-22日本代表は18日にU-22アルゼンチン代表と対戦。MF松木玖生(FC東京)は「まずはこの試合に絶対に勝たないといけない。チームとしてアルゼンチンを倒せるように一つひとつの局面をしっかり全部勝って、その上で内容も結果も上回ることができれば」と気を吐いた。

 松木は昨年6月にウズベキスタンで行われたU23アジアカップのメンバーに飛び級で選出された。その後はクラブとU-20日本代表の活動に専念。今年5月のU-20ワールドカップでは主将も務めたものの、グループリーグ敗退と悔しい思いを味わう。9月にはバーレーン開催のU23アジア杯予選メンバーに招集され、1年3か月ぶりに大岩剛監督体制の一員となった。

 10月のアメリカ遠征でU-22日本代表は1-4と大敗を喫した。それでも1点を決めたのは松木だ。大舞台や逆境で底力を発揮する男が、大岩監督から要求されているものはゴール。松木も「自分自身もそれを求めている。それが試合で出れば個人的にはいい」とアルゼンチン戦でのテーマを掲げる。「インサイドハーフで求められてることはゴール前にしっかり入ること。そこは自分自身も徹底してできている。それにゴールももちろん取りたい。チームの手助けにできるようなことはしていきたい」と力を込めた。

 今回の合宿に選出されていたFW細谷真大(柏)が合宿初日にA代表に追加招集された。そのことはパリ五輪世代の仲間たちにも刺激を与えている。昨夏にA代表デビューを果たしたMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)はA代表に向かう細谷と別れのあいさつをかわしたという。その上で自身にベクトルを向ける。「自分もちゃんと試合に出てればこういうチャンスもあったのかなとか思いつつ、もっと頑張らなきゃいけない」。自らの現在地とA代表への距離感を口にしていた。

 松木は「真大くんに関しては率直に頑張ってほしい」と細谷にエールを送りつつ、いまは目の前の活動に専念する。「自分は今このカテゴリーに呼ばれている。しっかりここで結果を出していけば、その先が見えてくる」。A代表への意識はしながらも、まずはU-22日本代表を勝たせることに集中していた。

(取材・文 石川祐介)
石川祐介
Text by 石川祐介

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