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アジア大会を経て再びU-22日本代表に招集…GK藤田和輝は代表定着に向けて「練習からアピールしたい」

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GK藤田和輝(栃木)

 アジア競技大会での活躍が認められ、再びU-22日本代表に選出された。GK藤田和輝(栃木)は大岩剛監督体制の常連組が揃った国内遠征で研鑽を積む。18日に控えるU-22アルゼンチン代表戦に向けて「(相手は)力強くてカウンターが速いイメージ。しっかり後ろの準備をして、いい形で守備陣と連係できたら」とやる気をのぞかせた。

 9月のアジア大会で大岩体制の正規メンバー入りを果たした。同大会は初招集の選手が多く、初の国際大会に戸惑いながらもアジア勢を撃破。決勝では韓国に敗れて2大会連続の準優勝に終わったが、大岩監督に「あの大会を通じて非常に成長した選手も数多くいた」と言わしめた。今回の遠征ではアジア大会メンバーからGK藤田、DF山崎大地(広島)、MF松村優太(鹿島)、MF佐藤恵允(ブレーメン)が招集された。

 今回のメンバーには栃木でともにプレーをしたDF鈴木海音や、レンタル元のアルビレックス新潟に所属するMF三戸舜介もいる。また、世代別代表で顔を合わせたメンバーも多くいることもあり、「(アジア大会のときより)知っている選手も多い」とスムーズにチームに溶け込んでいた。

 新潟から栃木にレンタルされ、J2リーグを戦い抜いた。今シーズンはキャリアハイのリーグ戦32試合に出場。今回のU-22日本代表メンバー発表前だった今月5日のJ2第41節・東京ヴェルディ戦後には「試合に出ることが一番大事だし、出続けてよりいいパフォーマンスを出せば、(代表招集の)チャンスも出てくる」と語っており、今回の招集はその通りの結果となった。

 視線はすでにパリオリンピックの戦いが佳境を迎える来シーズンに向いている。新潟からレンタルされている身であることから「僕自身、来年はどうなるかわからない」と前置きしつつ、出場機会を逃すつもりはない。「とにかく試合に出てパフォーマンスを出すところは第一に考える。どこに行くかわからない中でそこを考えながらも、いまはシーズンラストの合宿なので、この合宿でも試合に出られるように。そこでいいパフォーマンスが出せるように練習からアピールしたい」。代表入りから代表定着へ。今年最後の一試合にしっかり準備をするつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
石川祐介
Text by 石川祐介

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