beacon

「自分の特長が刺さりまくると思っている」セネガル戦。U-17日本代表FW井上愛簾(広島ユース)がGL突破の力に

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表でスピード出世してきたFW井上愛簾(広島ユース)がセネガルからゴールを奪う

 夏前までサンフレッチェ広島ユースのBチームに「落とされていた」選手がU-17ワールドカップの先発オーダーに名を連ねる。FW井上愛簾(広島ユース)は本人も驚くスピード出世を経て、世界の列強との戦いに臨んでいる。

 ポーランドとの第1戦は先発出場、アルゼンチンとの第2戦は最初の交代カードとしてハーフタイムから投入された。9月のフランス遠征で初招集されてからわずか2か月、代表の主力選手の一人に名を連ねていることになる。この状況に本人も驚いていることを隠さないが、「ビビらずやれている」という手応えもあると言う。

「チャンスまで持って行けているというのは凄く自信になっている。あとはフィニッシュの精度のところ、相手の逆を突くところをもっと意識していきたいし、セネガル戦でも自分の特長を出して点に繋げられたらいいなと思っている」

 タフに戦う部分と相手の背後へと抜け出すプレーが井上の真骨頂。広島ユースで課題と指摘されて取り組んできた守備の部分でも今大会はポジティブな貢献を見せており、「相手のDFがビビってパスミスをしたりとかをさせられた」と手応えを感じていると言う。

「フィジカルのところでも、アイディアの部分でも、この大会の相手には驚かされる部分がたくさんあった。(国内の)高円宮杯プレミアリーグを戦っているときとは本当に違う感覚の試合になるので、それを経験できているのは本当に大きい」

 セネガルのDFは「コミュニケーションに課題がある」と言う井上の見立て通り、カバーリングの意識も薄く、「自分の特長が刺さりまくると思っている」とゴールに迫るイメージはできている。ここまでの試合でも存在感は見せてきたが、やはりFWとしてゴールは欲しい。「みんなが目指すところは同じ。チームのために戦いたい」と語るグループステージ最終節、溜めてきたものを解き放つ爆発を期待したい。

(取材・文 川端暁彦)
●U-17ワールドカップ2023特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

TOP