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前回アジア杯は三笘らと直前合宿のみの参加だった上田綺世「トレーニングパートナーで行った印象が強い」

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別メニューで調整した日本代表FW上田綺世

 体調不良で合宿初日のトレーニングに参加せず、宿舎で静養していた日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は練習場に姿を見せたものの、合宿3日目も別メニューで調整した。元日のタイ戦(国立)は欠場が濃厚だが、報道陣の取材に「(体調は)大丈夫。もう良くなった」と答え、アジア杯に向けてコンディションを上げていくことになりそうだ。

 19年1月にUAEで行われた前回のアジア杯当時はまだ法政大の学生だった上田。今回同様、アジア杯直前の年末に国内で行われたトレーニングキャンプには当時筑波大のMF三笘薫、同じく順天堂大のMF旗手怜央らとともにトレーニングパートナーとして参加していた。

「(前回のアジア杯については)トレーニングパートナーで行った印象が強い。そこでトップレベルを肌で感じた」。当時のトレーニングパートナーでは上田の他にもDF伊藤洋輝、DF菅原由勢が今回の合宿にも参加するなど、その後、日本代表の主力へと成長している。

 あれか5年。今度はチームの中心としてアジアの頂点を目指す戦いに参加することになる上田は「一丸となって戦わないと勝てないと思う」と気を引き締める。「こないだの2次予選みたいな戦いも予想される。より早い先制点、個の打開がキーになる。そこで個を出したり、味方を生かしたりできれば」と意気込んだ。

 今合宿にはロールモデルコーチとして元日本代表の内田篤人氏、中村憲剛氏も帯同している。内田氏とはプロ入り当初、鹿島でチームメイトだった上田は「スタッフというのには違和感を感じる」と苦笑いしながらも、「経験や選手として持っていた感覚というのは一番聞きたい部分でもある。引退して分かることもあると(内田)篤人さんも言っていたし、現役時代と違う感覚、客観的に見て感じる違いもあると思う」と、時間が許す限りアドバイスも求めていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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