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17歳の記憶を懐かしむ南野拓実「憲剛さんをマンマークしたんですよ」森保Jで再会

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MF南野拓実(モナコ)

 来年元日に『TOYO TIRES CUP 2024』のタイ戦を控える日本代表では、ロールモデルコーチとして中村憲剛内田篤人両氏が帯同し、アジアカップ直前の調整を行うチームのサポートを行っている。合宿初日28日の練習では両氏がボール回しに入り、選手たちと共にプレーした他、選手個々にアドバイスを送る姿も見られた。

 MF南野拓実(モナコ)はボール回しで中村氏と同じチームでプレー。練習後、報道陣の取材に応じ、中村氏との11年前のエピソードを明かした。

 南野は高校3年時の2012年、トップチーム2種登録選手としてJ1リーグ戦デビュー。通算3試合目のJ1最終節・川崎フロンターレ戦で初先発を果たしたが、この試合では当時指揮していたレヴィー・クルピ氏から中村氏のマンマークを命じられていたのだという。

「17歳の時に最終節で試合に出た時、セレッソはJ1残留がかかっていて、中村憲剛さんをマンマークしたんですよ。20分くらいで憲剛さんに1点取られたという思い出があって……」(南野)

「なんで選ばれたのかは覚えていない」という南野だが、かすかな記憶を頼りに「機動力があるということで“中村憲剛対策”をやっていました」と回顧。中村氏と当時の話をしたようで「最終的に2-2で引き分けて残留はできたんですけど、その話をして『覚えてますか?』って言ったら『覚えてるよ』って。そういう話をしました」と懐かしそうに話した。

 また南野はザルツブルク時代の2016年12月、当時シャルケ所属で右膝の負傷から618日ぶりに復帰した内田氏とピッチで顔を合わせた経験を持つ。今回はそうしたレジェンドたちとの共同生活。南野は「実力と実績があった選手たちが現場に出て、今日も一緒にボールを蹴ってみたけど、技術の高さを感じるし、いいエネルギーを入れてくれるんじゃないかと思う」と目を輝かせていた。

2012年のJ1初先発で中村憲剛氏とマッチアップ

2016年、ELで内田篤人氏と対戦

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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