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13か月ぶりのカタールで再び輝きたい前田大然「今のチームは進化している」

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日本代表FW前田大然

 世界を驚かせた地に戻ってきた。日本代表FW前田大然(セルティック)は中東の陽光を浴びながら汗を流したあと、報道陣に対応。「温かい。ずっと寒いところにいるので、日に当たってサッカーをするのってこんなにいいんやと思った」と柔和な表情で言った。

 昨年9月以来、満を持しての代表復帰だ。昨年10月、11月の代表活動はいずれも招集されながらケガの影響で参加を辞退。所属するセルティックでも約1か月間、試合から離れていたが、昨年12月16日のハーツ戦で途中出場して復帰すると、その後は4試合連続で先発し、年明け1月2日のセント・ミレン戦では今季3ゴール目も決めた。

 カタールW杯以来、約13か月ぶりとなるカタールに乗り込んでからは、9日に非公開で行われたヨルダン代表とのトレーニングマッチで後半36分に得点。日本は6-1で勝利した。「ここ数回は(代表を)辞退しちゃったので、今回は何とか取り返したい思いでやっている。練習試合ですけど、しっかりゴールできてよかった」と手応えをつかんでいる。

 11日のトレーニングでは全メニューの半分を過ぎたあたりで全体から外れ、一部別メニューで調整したが、「明日の練習は全然大丈夫なので問題ない」と軽やかな口調だ。14日のアジア杯初戦で対戦するベトナムについては「ベトナムとは1点差のゲームが多いという情報がある。難しい試合になるのは間違いない」と警戒するが、「今のチームは前と比べても進化していると思う。自分たちのサッカーをすれば、良い試合ができるかなと思う」と自信が揺らぐことはない。

 世界トップレベルの猛者たちを苦しめたハイプレスは健在。疾風がごとくボールをかっさらい、チームにチャンスをもたらす前田がカタールの地で今度はアジアカップ奪還に貢献する。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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