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三笘薫が練習初合流、A代表6戦6発の中村敬斗に「僕にはできないこと」

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MF三笘薫(ブライトン)

 左足首を痛めて別メニュー調整が続いていた日本代表MF三笘薫(ブライトン)が16日、アジアカップ期間の合宿で、初めて全体練習に合流した。ランニングやパス練習に参加した後は個別練習に移ったが、ボールを使ったメニューにも入るなど順調な回復ぶりを見せていた。

 練習後、報道陣の取材に応じた三笘は「順調ですけど、気にしながらの段階」と現状を説明。それでも、トレーナーとの個人練習からチームメートとの全体練習に移ったことで「部分的にだけど、雰囲気的にも久しぶりに入れてよかった。コミュニケーションも取れて楽しかった」と前向きに語った。

 初戦のベトナム戦はベンチメンバー外だったため、スタンドで戦況を見つめた。一時逆転に持ち込まれた前半の苦戦は「自分たちがやるべきことをやらないと流れを持っていかれると見ていて思ったし、後半は安定した戦いにできたけど、難しい展開になってしまったのでそこは課題」と分析。一方、逆転に持ち込んだ戦いぶりには「そこでひっくり返せるのは選手の質がすごく高いと感じているので、僕も負けないようにしたい」と力を込めた。

 なかでもベトナム戦でスーパーゴールを決め、逆転の立役者になったMF中村敬斗(スタッド・ランス)からは大きな刺激を受けたようだ。中村は三笘が負傷で代表から離れている間、左サイドハーフの主力に定着し、A代表デビュー戦から6試合6ゴールの大活躍。第2次森保ジャパンで4得点の三笘以上に実績を重ねている。

 三笘は中村の活躍について「素晴らしいし、1試合に1点以上決めているのは僕にはできないことなので、見習わないといけない」ときっぱり。「特徴も違うのでうまく使い分けながら、監督がどちらも選べるように自分もアピールしないといけない」と意気込みつつ、「本当に刺激しかない。僕は自分がファーストチョイスだと思っているわけではなく、毎回のコンディションで結果を出す人が次も出られると思っている。僕も試合に出た時に結果を出さないと危ないと思っている」と自身のモチベーションに変えていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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