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南野の誕生日に「リオ組もしぶとく残っている」と笑った遠藤航、自身は決勝前日が誕生日

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日本代表MF遠藤航

 日本代表MF遠藤航(リバプール)が16日の練習後に報道陣の取材に応じ、14日にベトナム戦(○4-2)で自身のパスからゴールを決めたMF南野拓実との“リオデジャネイロ五輪ライン”についてあらためて言及した。

 まさかの1点ビハインドとなっていた前半45分、鋭い縦パスを前線に供給し、南野のゴールをお膳立てしたのが遠藤だった。2-2の同点に追いついた日本はそこから良い流れをつくり、4-2の逆転勝利をおさめた。

 このときのプレーについて遠藤は長年の関係で培ったものであると指摘。「彼の良さとか、どこで受けたいかとか、そのあたりは分かっているので、信頼してボールをつけている。常に彼のポジションを見ながらプレーしている」と語った。

 ともに16年リオデジャネイロ五輪を戦った2人の“ホットライン”に遠藤は「なんだかんだリオ組もしぶとく残っている」と冗談めかした口調で言い、「お互いそこからいろんな経験をしてキャリアを積んできた。今はベテランというか、年齢が上になって、チームを引っ張っていかなきゃいけない立場」としみじみ語った。そして、「(南野)拓実もいろいろ苦しみながらも、また代表にしっかり戻ってきて結果を残しているのは素晴らしいこと。今はすごく自信を持ってプレーしていると思う」と称えた。

 この日は南野の29歳の誕生日だったが、大会期間中の2月9日には遠藤にも31歳の誕生日がやってくる。順当に勝ち上がれば決勝前日というスケジュールだ。

「もちろん1か月前ぐらいからイメージしている。なんなら前回からそれはイメージしている」。笑みを浮かべながら報道陣をなごませた遠藤は「きょうは(南野)拓実のお祝いをして、僕はここでしっかり誕生日を祝えるように」と続けた。

 一方、ベトナム戦で2失点を喫したセットプレーに関しては練習前のミーティングで映像を見ながら分析のフィードバックを受け、問題点の解消に向けてチーム全体で反省した。そのうえで、「今はセットプレーを戦術的に落とし込んで、そこで1点取ってやろうというチームが増えていると思う」と警戒。グループリーグ第2戦のイラク戦に向け、「セットプレーが攻撃でも守備でも重要だとみんなが分かっているうえで、対策をしっかりしていかなければならない」と強調した。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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