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課題残ったセットプレー2失点にGK鈴木彩艶「しっかり反省して次につなげたい」

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GK鈴木彩艶(シントトロイデン)

 14日のアジアカップ初戦ではセットプレーから2失点を喫し、モチベーション高く臨んできたベトナムに大苦戦を強いられた日本代表。ゴールを守ったGK鈴木彩艶(シントトロイデン)によると、チーム内では初戦以降、セットプレーに重きを置いて連係面の共有を続けているという。

 ベトナム戦では1-0で迎えた前半16分、左CKをニアサイドで合わせられ、ヘディングシュートで1失点目を喫すると、同33分にはFKをファーサイドで折り返され、鈴木がファンブルする形で2失点目。2点目は鈴木の処理ミスが目立つ形とはなったが、相手選手へのマーク、ハイボールへのアプローチ、折り返された後のカバーリングなど、さまざまな面で課題を残していた。

 17日の練習後、カタール・ドーハの練習施設で取材に応じた鈴木はベトナム戦からの振り返りについて「セットプレーの部分と、個人的な部分の反省をした」と話した。セットプレーの反省については「チームでの基本的な中身の確認をした」とのみ口にし、詳細は明かさなかったが、修正に重点を置いて取り組んでいるのは間違いなさそうだ。

 また鈴木自身は「セットプレーの準備であったり、失点シーンは技術的なミスだったので、そこはしっかりと反省して次につなげていきたい」と意欲。ベトナム戦から気持ちを切り替え、自身のクオリティー向上にもフォーカスしながら次の試合に向かっていく構えだ。

 ほろ苦いアジア杯デビューとなった鈴木だが、ベトナム戦後に取材に応じたGK前川黛也(神戸)は「キーパー全員で修正しないといけない」と話し、同い年のGK野澤大志ブランドン(FC東京)からも「僕は一緒に戦いたい」という声が上がるなど、GKチームにサポートされながら準備を続けている。

 鈴木自身もその支えを「試合に出ている以上はGK陣を代表してパフォーマンスを発揮しないといけない。感謝しながら毎試合、GK陣一丸となって戦っていきたい」とモチベーションに変え、ここからの大会を戦っていくつもりだ。

 まずは19日のイラク戦で本領発揮といきたいところ。相手はフィジカルとスピードを活かした堅守速攻スタイルで、鈴木が出場した昨年11月の北中米W杯2次予選シリア戦と重なる部分もある。今度こそ2か月前と同じ無失点へ、鈴木は「シリアに似ているような戦いでカウンターやロングボールを使ってくる。あとはセットプレー。そこを準備していきたいと思う」と静かに意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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