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冨安健洋、苦戦した初戦に苦言と自戒「メンタル的な緩さはあった」「そこは僕にも求められている」

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日本代表DF冨安健洋

 完全復活を宣言した。ドーハ入り後、足首痛で別メニュー調整が続き、14日のベトナム戦(○4-2)もベンチ外だった日本代表DF冨安健洋(アーセナル)だが、ベトナム戦以降のトレーニングはフルメニューを消化しており、17日の練習後には「練習に入っているので大丈夫です」と、19日のイラク戦出場に問題がないことを強調した。

 イラクに関しては初戦のインドネシア戦(○3-1)の映像をチームとして分析済み。1トップで先発したFWモハナド・アリは182cmの長身ながらスピードもあるストライカーで、イラクの攻撃について「メンタル的に迷いがないなというのは映像から感じた。その分、速く感じるというか、考える時間が短いので、先に準備しておかないといけない」と警戒した。

 セットプレーから2失点した初戦のベトナム戦について「メンタル的な緩さはあったと思う」と指摘する冨安は「それが初戦の難しさなのか、プレッシャーなのか、緊張なのかは選手それぞれ違うと思うけど、そういったところを経験ある選手、キャップ数のある選手が『締めろよ』というのは伝えないといけない。そこは僕にも求められているし、ピッチ上で責任を果たしたい」と力説した。

 19年1月の前回大会は当時まだ20歳ながらレギュラーとして準優勝に貢献した冨安。決勝トーナメント1回戦・サウジアラビア戦(○1-0)ではMF柴崎岳の左CKからA代表初ゴールとなるヘディングシュートを叩き込んだ。ここまで国際Aマッチ37試合に出場しているが、ゴールはこのときの1点のみ。得点への意欲を問われると、「意欲はあります」とキッパリ言い切った。

「セットプレーでなくてもいいし、ゴールだけでなく、アシストだったり、ゴールコントリビューション(得点関与)のところは僕の中で課している部分もある。そこはしっかり数字として残したい」。守備だけでなく、攻撃に関わる部分でも自身に高い基準を課す冨安は「(ノルマとして)明確な数字がこの大会である。そこは達成できるようにしたい」と力強かった。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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