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三笘薫が初の練習フル合流!決勝T初戦に間に合った「もちろん出る気持ちでいる」

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日本代表MF三笘薫(ブライトン)

 左足首の負傷でグループリーグ3試合を欠場した日本代表MF三笘薫(ブライトン)が、決勝トーナメントに間に合った。

 チームはグループリーグ第3戦インドネシア戦(○3-1)を終えて1日オフを取り、26日から練習施設で再始動。三笘は今合宿で初めてフルメニューに合流し、6対6のミニゲームでは激しい対人練習もこなした。練習後の取材対応では「問題ない。しっかりとスタッフと一緒に(状態を)上げてきたし、しっかりと入れると思う」と宣言。出場にゴーサインを示した。

 静かな口調の中にも気迫が宿っていた。「決勝トーナメントは一発勝負なので負けたら終わり。もちろん自分も出る気持ちでいる。心も身体も整ってきていると思う」。昨年末にプレミアリーグで負った左足首の負傷により、ここまでグループリーグ3試合はベンチ外。それでも「予選(GL)で行ければ、よかったけど順調だと思う」と状態は万全。31日のバーレーン戦に向けて最終調整に入る構えだ。

 インドネシアを2日後に控えた22日のトレーニングではピッチに姿を現さずに室内調整。回復状況に懸念が生じていた。それでも三笘によればアクシデントではなく、想定どおりの調整プログラムだった様子。この日は接触プレーで一時倒れ込む場面もあったが、その後も練習を続け、状態を問う報道陣の質問にも「大丈夫です」と言い切った。

 日本はD組を2位で通過し、決勝トーナメント初戦の相手はバーレーンに決定。ラウンド16では日韓戦も想定されていたため、少しばかりの楽観ムードも漂う。それでも三笘は「優勝するためにはどことも戦わないといけない」と意に介さず、「バーレーンも強いと思うのでしっかり分析して戦えれば」と決意を語った。

 ここまでの日本は強力な攻撃陣が相手に対策され、守備ブロックを攻めあぐねる場面が続いており、連係面での試行錯誤が続いている。だが、本来の強さを見せるためには複数の崩しだけでなく、相手の対策を上回る三笘のような“個”の存在も欠かせない。そのことは三笘自身も強く自覚している。

「1対1、1対2でも仕掛けに行く姿勢を見せることでチームとして行かないとという気持ちになると思うし、数的不利でもマークがズレればビルドアップやカバーで助かる部分もあると思う」。そうした役割を果たした上で、狙うは得点に関わる結果だ。「求められることはサイドでの打開と、得点、アシストだと思う。ボールを持った時に違いを見せられれば」。一発勝負の決戦へ。ついに準備が整った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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