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「韓国じゃね?」からの…二転三転の対戦国決定に渡辺剛も苦笑い「僕たちも振り回された」

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日本代表DF渡辺剛

 24日のインドネシア戦(○3-1)で日本代表が2-0とリードしていた後半28分、身長196cmの長身DFを前線に入れてパワープレーを仕掛けてきた相手に対し、ピッチに送り込まれたのが184cmのDF渡辺剛(ゲント)だった。

 身長で10cm以上上回る相手に対して、空中戦でもしっかり競り勝って持ち味を発揮。決勝トーナメント進出に貢献したセンターバックがオフ明けの26日、報道陣に対応し、「そこで負けていたらここ(カタール)に来ている意味がない。ああいうデカい相手にも負けないという自分のストロングポイントをチャンスがあるときに発揮していきたい」と抱負を語った。

 チーム練習が休みになった25日は「(遠藤)航くん、(伊東)純也くん、(久保)建英、(中村)敬斗と一緒にいて、ホテルの中で過ごしてリフレッシュした」という。5人で過ごしている時間に、日本の相手が決まる韓国対マレーシア、ヨルダン対バーレーンの試合が行われており、試合経過をテキスト速報で確認していた。

「韓国じゃね? みたいになったけど、結局バーレーンになっていた。結果を見ながら『あーっ!』と振り回された感はある」と苦笑い。「でもみんな『どこが相手でもやることは変わらないよね』とそのときから話していたので、準備はできていると思う」と胸を張った。

 バーレーンについては「自分が知っている情報だと、デカいFWがいてターゲットになる。イラク戦と少し似たような感じになると思うし、難しい試合になると思う」。そう警戒しつつも、高さのある相手への対応は普段プレーしているベルギーリーグで慣れており、自信を持っている部分だ。

 強度の高い守備からのボール奪取は中東勢に対してより活きるという自負もある。練習前の円陣では森保一監督が「メンバーを替えた中で勝つのは日本の強みでもある」と語ったといい、「選手層が厚くなっているのは監督も選手も感じていることだと思う。今、すごく面白い競争ができていると感じる」と頷くように言った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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