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森保Jアジア杯決勝Tは“中2〜6日”異例の変則日程も「リーグ戦みたいな感じ」「もはや連戦という概念がない」

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MF伊東純也(スタッド・ランス)

 グループリーグを2勝1敗で終えた日本代表はD組2位での突破となり、決勝トーナメントでは異例の変則スケジュールを強いられることが決まった。グループリーグ最終節から決勝戦までは中6日、中2日、中3日、中2日で試合が続く形となっており、国別の公式大会でここまでインターバルに違いがあるのは珍しい。

 24日のグループリーグ最終戦インドネシア戦(○3-1)から31日の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)バーレーン戦にかけては中6日。十分な準備期間が与えられるため、チームでは25日に開幕後初の全体オフ日が設けられ、グループリーグを戦ってきた選手たちは休養を取ることができた。

 ところがラウンド16を突破するとそこから一気に過密日程がスタート。2月2日の準々決勝までは中2日、7日の準決勝まで中3日、10日の決勝まで中2日という連戦が続いていく。もし首位通過だった場合は中4日→中3日→中3日→中3日という日程だったため、イラク戦(●1-2)の敗戦が悔やまれる。

 それでもこうした変則的スケジュールに対し、選手たちの受け止め方は冷静だった。

 オフ明け再始動した26日の練習後、報道陣の取材に応じたDF中山雄太(ハダースフィールド)は今回の日程について「代表では普段ないので難しさはあるけど、大丈夫じゃないですか」と不安を一蹴。「試合の間が短い分、勝ったら勢いにも乗れると思う。ここで勢いに乗る準備ができる日数があるので、全員でしっかりと準備したい」と意気込んだ。

 さらに中山は「自チームで言えば、1週間やってから連戦というサイクル自体はある」と所属クラブのスケジュールも例示。普段は年間46試合制で連戦の多いイングランド・チャンピオンシップで戦っているため、普段の日程に「もはや連戦という概念がない。連戦と思っていない」と苦笑いを浮かべつつ、「だから別に大丈夫だと思います」と頼もしさを見せた。

 またMF伊東純也(スタッド・ランス)は中6日の日程に「リーグ戦みたいな感じ。回復できていいんじゃないかなと思う。一回リフレッシュして、今日は練習もキツかったし、上げられるところは上げて、休むところは休んでとやれればいいのかなと思う」と前向きに話しつつ、今後の過密日程にはいったん言及を避けた。

「まだそこは考える必要はなくて、とりあえず次の試合に集中しないといけない。バーレーン戦に中2日、中3日は関係なしに全力でぶつかることが大事かなと思う。先を見過ぎてもいいことはないかなと思うので」。伊東はゲンク時代にUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の連戦も経験。現在の日本代表には他にも欧州カップ戦経験者が多く揃う中、日頃から変則的な日程でハイレベルな戦いを繰り広げている彼らの経験は活かされそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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