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中6日のバーレーン戦へ試合3日前にオフを取る森保J、上田綺世は「オランダと同じ」と調整万全

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日本代表FW上田綺世

 グループリーグでチーム最多の3得点を挙げ、大会の得点ランキングでも2位タイにつけている日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)が決勝トーナメントを前に取材に応じ、着実に調子を上げている手応えを口にした。

「チームとして思うようにいかない試合があって、うまくいかないこともあったけど、3試合目はある程度改善できて、最終的には良い流れで決勝トーナメントを迎えられた。チームとしても個人的にも上がってきている」

 今大会は変則的な日程が組まれており、D組2位でグループリーグを突破した日本は第3戦から中6日で決勝トーナメント1回戦を迎える。短期決戦の国際大会では異例の試合間隔となった中、チームはインドネシア戦翌日にオフを取り、2日間練習して、試合3日前にもう一度オフ。残り2日間で仕上げてバーレーン戦に向かうスケジュールを組んだ。

 これについて聞かれた上田は「オランダでは基本的に試合3日前がオフなので同じ。体のことは気にしつつ休んで、2日前からの練習になるので、戦術的なところが主になると思う」と流れを説明。日頃から慣れている調整スケジュールであり、「頭をしっかり働かせながらモチベーションも同時に作っていきたい」と試合に向かうまでのイメージを語った。

 カタールの隣国であるバーレーンとの試合には大勢の敵サポーターが詰めかけることが予想され、1-2で敗れたイラク戦のときのような異様なムードに包まれることも考えられる。しかし上田は「別にそんなアウェーな感覚もない」と言い、ネガティブな要素はないと制した。

「僕以上にトップトップでやっている選手はもっとアウェーを経験しているし、逆にあの大きなスタジアムに半分ちょっとぐらいのアウェーサポーターでどアウェーと捉えるのは、僕はどうなのかなと思う。もはやあまり入ってないなくらい。プレミアでやっている選手は6万人、7万人(のスタジアムが)、毎試合埋まるわけじゃないですか。(アジア杯では)決まった応援があるわけでもなく、ちょっとしたプレーで沸いたりする程度。トミ(冨安)とか(三笘)薫くんとか、(遠藤)航くんのようにプレミアや、ドイツでやっている人もそうだし、熱いところでやっていたらたぶんもっと熱狂的」

 イラク戦の敗戦を踏まえ、「中東勢への借り」という質問についても、「バーレーンとイラク戦をつなげるのもどうかと思う。借りという感覚もないし、(大会は)続いているので、そこに一喜一憂する必要はない」と力説した。バーレーンの映像はまだ見ていないというが、「得点やチャンスメイクのところが一番価値があるし、求められていると思う」と上田。価値あるプレーで日本に勝利をもたらすつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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