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クロップ監督退任の報を受け「決断を尊重」と理解示す遠藤航「とにかく今はアジアカップ優勝」と強調

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日本代表MF遠藤航

 26日に飛び込んだ衝撃のニュースにも動揺はない。日本代表MF遠藤航が、所属するリバプールユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退任発表後、初めてメディアの取材に対応した。

「もちろん驚きましたけど、彼は長くリバプールを支えている人なので、その決断を尊重するしかない。僕よりも他に(長く)一緒にやっている選手たちのほうがもしかしたらショックを受けているかもしれない。とにかく最後しっかりタイトルを取って終わるというのがチームとしての目標になると思います」

 メンタル的な影響については「そんな別にないですね」と否定。「冬にいなくなるわけではないというか、(チームに)帰ったらクロップはいる。今シーズンの目標は何も変わってないし、夏以降のことはそのときに考えればいいと思う」と言い、日本のキャプテンとして「とにかく今はアジアカップで優勝することだけを考えています」と日本代表の戦いに気持ちを集中させた。

 アジアカップは決勝トーナメントに突入し、日本は31日の決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦する。相手は4バックで守備ブロックを固めて来ると見られ、遠藤は「ボールは持てると思う」と予想。「攻撃では前へチャレンジしていくこと、守備では切り替えを早くしていくところが大事になる。切り替えて奪いかえすところは、後ろとうまく連係していきたい」と戦いのポイントを思い描いた。

 2勝1敗で2位通過したグループリーグでは3試合とも失点するなど苦しい試合が多かったが、フィールド選手でただ一人、全3試合に先発した遠藤は第3戦のインドネシア戦について「メンバーを変えながらもしっかり勝てた。出た選手もパフォーマンスを高くやった。決勝トーナメントに向けてはポジティブな要素」と手応えをつかんでいる。

「全員が戦力。だれが出てもその選手の良さを生かしながら、チームのクオリティーが落ちない状態を作れていると思う」と言い、「戦術的なところは確認した。やるべきことをやればいい」と強調した。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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