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「手応えもあった」3-4-3と「突き詰めないといけない」4-3-3の併用見据える長谷川唯「いろんなサッカーができるチームに」

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チームメイトと抱き合って喜ぶMF長谷川唯

[2.28 五輪アジア最終予選(女子)第2戦 日本 2-1 北朝鮮 国立]

 消化不良に終わったサウジアラビアでの第1戦から中3日でしっかり修正した。4-3-3から昨夏の女子W杯で採用していた3-4-3にシステムを変更。インサイドハーフからダブルボランチの一角へとポジションを変えた日本女子代表(なでしこジャパン)のMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)がMF長野風花とのコンビで攻守のバランスを握った。

「(昨年末の)ブラジル戦で試合の中で3バックに変えたというのはあったけど、練習でも3バックをやっていなくて、W杯までやっていた基盤があった中で、今日は手応えもあったし、結果を出せて良かった」

 システムとともに選手も2人変更となり、左シャドーでFW上野真実、左ウイングバックでDF北川ひかるが抜擢された。「(北川)ひかるには『思い切ってやって』と言っていたし、何も心配していなかった。ひかるらしいプレーで前半から仕掛けて、日本のチャンスをつくる起点になっていた」。そう振り返った長谷川は「(上野)真実とは久しぶりに一緒にプレーしたけど、他の選手とは違う特徴を出していた。チーム内の競争が増えて、さらにいいチームになると思う」と、2人のプレーを手放しに称えた。

「これから4-3-3も突き詰めないといけない。時間も短いし、4-3-3がどうやったらうまくいくか。メンバーが変わっても、いろんなサッカーができるチームになれば」。女子W杯までベースとしていた3-4-3への手応えを再確認できた一方で、4-3-3への課題も残したアジア最終予選。五輪本大会でメダルを獲得するためにも、選手層の厚さと戦術の幅というのはさらに求められていくことになりそうだ。

(取材・文 西山紘平)
西山紘平
Text by 西山紘平

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