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JFA反町技術委員長が3月限りで退任へ「口下手なので解説の仕事はできない」J2清水ほか海外からのオファーも明かす

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日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が29日、3月末の任期満了に伴い同職を退任する意向を明かした。同日には任期前最後の技術委員会に出席。終了後、報道陣の取材に応じ、「99.9%この任を離れることになった」と報告した。

 3月の国際Aマッチウィークまでは日本代表の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦、パリ五輪を目指すU-23日本代表の予選前最後の強化試合が予定されており、「活動における責任は私を含めた技術委員会が責任を持ってやる」と説明。任期を全うする姿勢を強調した。

 反町氏は2020年4月、技術委員長に就任。世代別代表の指導に携わるJFAロールモデルコーチを新設し、中村憲剛氏や内田篤人氏らを抜擢したほか、フィジカルフィットネスプロジェクトの創設、セットプレーコーチの招聘、大学院生らを巻き込んだ分析業務のバックアップ体制の構築、GKやFWに特化した強化プロジェクトの推進など、幅広い形で強化・普及の取り組みを進めてきた。

 東京五輪、カタールW杯の戦いも支えてきた4年間。反町委員長は「組織では大きくいろんな物事を変えようと思っても変えられないものはある。自民党のようにね(笑)」と毒舌を交えつつ、「代表強化にしてもいろんな意味でのマイナーチェンジはニーズに応えた形でいろいろしてきたつもりではいる」と手応えを口にした。

 今後のキャリアは明言しなかった。一部スポーツ紙から清水エスパルスのGMに就任するという報道があったのを受け、「清水さんからお話はいただいている」とオファーを認めつつも、「まだ返事はしていない」と強調。「その間にもいくつかのお話はいただいている。いろんな関係者とも話をした上で、自分がどうするかということは技術委員会で相談してもたぶん誰も答えてくれないので、自分で決めていければなと思います」と述べるにとどめた。

 オファーの中には「海外からもいろんな話をいただいた」と海外挑戦の可能性も示唆。職種については「ノーコメント」を貫き、「口下手なので解説の仕事はできないと思うのでどうでしょうね」と饒舌に報道陣の笑いを誘いつつ、「この1か月でいろんな話を聞いていきたい。ニーズのあるところに行ければと思う。(決断に至るポイントは)少なからずお金ではないということですね」と話した。

(取材・文 竹内達也)
竹内達也
Text by 竹内達也

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