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決勝アシストも得点機悔やんだ堂安律「自分が決めていればもっと楽な展開になった」

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日本代表MF堂安律(フライブルク)

[3.21 W杯2次予選 日本 1-0 北朝鮮 国立]

 最初のビッグチャンスを決勝点に結びつけた。日本代表MF堂安律(フライブルク)は前半2分、左からのクロスをヘディングで折り返し、MF南野拓実のボレーシュートをお膳立てすると、相手がブロックしたボールに再び反応。ワンタッチで冷静にマイナスのパスを通し、MF田中碧の先制ゴールをアシストした。

「拓実くんが決めてくれるかなと思ったけど、こぼれてきて、相手のDF陣が下がっていたのはわかっていたので、碧がいるのは見ていなかったけど、あそこに落とせば誰かいると思って蹴り込んだ」。チームはその後、ゴールを奪えない時間が続いたが、これが勝利に導く決勝点となった。

 後半29分まで右サイドハーフでプレーし、守備の強度でもチームに貢献していた堂安。それでも試合後は反省も口にした。「自分が決めていれば後半もっと楽な展開になったのは間違いない」。後半は相手のロングボール攻勢に対して受けに回ったこともあり、前半43分に相手GKに止められた1対1のシーンなどを悔やんだ。

 チームについてはフラットな総括も口にした。「後半は相手の監督が喝を入れたのか、目の色を変えて戦ってきて、ロングボールが増えた。5バックにしたのは明らかに楽になったし、臨機応変に対応できたのはポジティブ。だけど、もっとシンプルにやればいなせたシーンもあったと思うし、いいところも悪いところも出たと思う」。自身の交代後は3-4-2-1にシステムが変わったが、不在時の戦いぶりも讃えていた。

 なおこの日の試合後には、次戦にあたる26日のアウェー北朝鮮戦が、当初予定されていた平壌・金日成スタジアムで行われないことが判明。本来であれば、チームは22日朝に一時滞在先の北京に渡航するはずだったが、代替開催地の決定に向けて日本で調整を続けることが決まった。

 試合5日前に開催地が白紙決定するという未曾有の事態だが、堂安は「この2次予選のグループが決まってシリア、ミャンマー、北朝鮮を見た時、ちゃんと整備されている国は日本しかなかったので、どこの国とやる時もどうなってもおかしくないなと思っていた」と冷静に状況を認識。「僕たち選手はしっかりリカバリーして待つだけかなと思う」と準備を怠らない姿勢を強調した。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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