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ザック氏が“息子”長谷部誠に労いの言葉「完璧なキャプテン」、宮本会長は期待を寄せる「日本のサッカーの発展に」

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“息子”と掲げた11年のアジア杯

 元日本代表主将MF長谷部誠(40)が今季限りで現役を退く。18日、日本サッカー協会(JFA)を通じ、アルベルト・ザッケローニ元監督からコメントが届いた。

 静岡県出身の長谷部は、“名門”藤枝東高卒業後の2002年に浦和でキャリアをスタート。06年に日本代表に初選出され、ワールドカップに3大会連続で出場するなど、114キャップを記録した。

 10年に行われたW杯から日本代表のキャプテンマークを巻いた長谷部は、同年に発足した“ザックジャパン”でも主将としてチームを牽引。長谷部の引退発表を受け、元指揮官は次のように労いの言葉を送っている。

「長谷部は私にとって“完璧なキャプテン”です。彼の豊かな人間性、優雅な立ち居振る舞い、常に正しい判断力は、まさにリーダーたるもので、30年間にわたる私の監督のキャリアの中でも比類なきものでした。

 彼と一緒に仕事をすれば、私のメッセージは正確に適切な形で選手たちに伝えられ、チーム内でのコミュニケーションが建設的なものになりました。SAMURAI BLLUE(日本代表)の挑戦は彼がいなければ達成できなかったと断言することができます。

 誠、あなたの献身的な仕事、そして、私やサッカーに対して与えてくれた全てのことに感謝します。日本での素晴らしい日々が終わる日、内田篤人と共に羽田空港に見送りに来てくれたことを忘れたことはありません。

 誠、あなたは私の息子のようでもありました。イタリアの我が家はいつでもあなたを歓迎します。近いうちにお会いしましょう。セカンドキャリアでの成功も祈っています」

 また、JFAは同日に宮本恒靖会長のコメントも発表した。ともに日本代表のリーダーを務めた同士。セカンドキャリアでの活躍に期待を寄せている。

「浦和レッズでプレーしていた頃、中盤からドリブルで持ち上がって前線で得点に絡むプレーを数多くしていたことが強く印象に残っています。

 そこから22年にわたり、プロサッカー選手としてのキャリアを積み重ねていく中で、監督が求める戦術などに応じて、自身のプレースタイルを変えながら昇華させてきた稀有(けう)な選手だと思います。

 ブラジルで行われたワールドカップの前、テレビ番組の収録で日本代表のキャプテンについて話したことを覚えています。実際に体験した同士だからこそ分かり合えるものがあったと感じています。

 今後は指導者としてキャリアを極めていくと聞いていますので、ピッチで培ってきたさまざまな経験を生かしつつドイツでの成功につなげてもらいたいと期待していますし、日本のサッカーの発展にもぜひ貢献して欲しいと思っています。長い間お疲れさまでした」
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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