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京都や中東の夏を知る山田楓喜「この暑さは大丈夫」、開催国カタールとの準々決勝は「逆に燃える」

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MF山田楓喜

 その振る舞いにはどこか余裕を感じさせる。U-23日本代表MF山田楓喜(東京V)は23日の練習を終え、「コンディションはもうバッチリ。全然何も問題なくやれている」と力を込めた。

 開催地のカタール・ドーハは徐々に気温が上昇。だが、山田は暑さにも強い。昨年9月、真夏のバーレーンで行われたU23アジアカップ予選では体感温度40度近くの高温多湿を経験。そのときは「暑さは厳しいけど、京都も真夏は暑い。京都よりやばいけど適応できる」と当時所属していた京都サンガF.C.のホームを引き合いに出し、暑さに順応していた。

 そのバーレーンの体験も生きている。山田は「これぐらいの暑さは全然大丈夫。バーレーンとは比較できないけど、あれを経験しているので。あれ以上はたぶんこれからはない。あれ以下なら大丈夫」と自信をのぞかせた。

 U23アジア杯のグループリーグ突破を決めた日本は、25日の準々決勝で開催国カタールと対戦する。完全アウェーの雰囲気やジャッジの難しさといったアドバンテージがありそうだが、山田は「それはむしろ逆に楽しみ」と強調。「そういうのに勝っていかないと、オリンピックの切符は取れない。そっちのほうが楽しい。ワクワクするというか逆に燃える」と不敵に笑った。

 今シーズンのJ1リーグでも2得点を沈めているFKは、山田が誇る武器だ。セットプレーが好調のスイッチにもなっており、「10分15分の間で自分のプレーが納得いくものではなくても、そのセットプレーで一気に自分の流れを変えることができる。セットプレーが早い段階に来れば来るほど、自分の調子が上がる。だから早めに来てほしい」と胸を張った。

 今後はその左足を警戒されることも多いが、「(情報が)割れててもキック精度が落ちることはない」と断言。UAE戦では枠内を捉えたFKがあったが、今度こそはゴールネットを揺らすつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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