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[五輪最終予選]強化試合2試合をマッチメイク、「天王山」のシリア戦へ関塚監督「勝ち点3を奪う」

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 日本サッカー協会は23日、五輪アジア最終予選・シリア戦(2月5日、ヨルダン)に向けたU-23日本代表メンバー21人を発表した。チームは25日にカタールへ出発し、現地で28日にU-23カタール代表、31日にU-23イラク代表と練習試合を行い、2月2日にヨルダンに移動。同5日に最終予選大一番となるシリア戦に臨む。

 オフ明けの大一番に万全の状態で臨む。チームは今月15日からグアム合宿を行い、前日22日に帰国したばかり。「選手はオフ中も動いてくれていたというのが印象。五輪に出て、世界に挑むんだという意気込みを感じたし、チームとしてもそれを目標に今シーズンをスタートした」。8日間の合宿の成果に手応えを口にする関塚隆監督は「天王山となる、王手をかけられるアウェーのシリア戦で何としても勝ち点3を奪うために、このメンバーでしっかりとした戦いをしたい」と力説した。

 予選3連勝中のU-23日本代表は2月5日のシリア戦に勝って2位シリアとの勝ち点差を6にすれば、最短で2月22日のマレーシア戦でC組首位が決まる。1試合を残しての予選突破を目指す指揮官の強い決意はマッチメイクにも表れている。28日には地元のカタールとアウェーの環境で練習試合を行い、31日には仮想・シリアとなるイラクと対戦する。

「2月5日を踏まえた対戦ができればというのが一つの条件で、カタールとは地元でできる。イラクについては、シリアが中東といっても体格的に欧州に近いということで、そういう意味での対戦を一つはやっておきたいという中での選択だった」。カタールは2月5日にホームでオマーン戦、イラクも同日、ホームでUAE戦を控え、いずれもアジア最終予選に向けた貴重な強化試合であり、真剣勝負となるのは間違いない。

「(昨年11月27日にシリアと対戦した)国立での3戦目を見ても、攻撃陣、特にサイドアタックにスピードのある選手がいる。そこに対応しながら我々のリズムでしっかりできるグループということで選考した。相手の高さ、強さを考慮した」。すべてはシリア戦のために。追加招集を打診している欧州組を含め、“最強メンバー”で決戦に挑む。

(取材・文 西山紘平)

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