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4/25 日本代表 練習後のザッケローニ監督コメント

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 23日から25日にかけて、千葉県内で行われた日本代表候補合宿。2日間のトレーニングと、練習試合を終えて、アルベルト・ザッケローニ監督は「代表に誇りを持ち、高いモチベーションを持って来てくれることはありがたい」と選手たちの姿勢を評価し、3-4-3習得への収穫と課題を口にした。

以下、アルベルト・ザッケローニ監督コメント

―合宿の手応えは?
「この合宿でできたこと、できないことがありました。スタートポジションの取り方については、思っていた以上にできていました。その後の展開に関して言うと、思ったよりうまくいかなかったこともあります。それはタイミングの問題もありますし、タイミングが少し早くても、逆に遅くてもズレるものです。ある程度は仕方がないかなと思います。ただ、一番良かったのは選手の姿勢です。指示を出したことを精いっぱいやろうとしてくれました。これは今日の試合だけでなく3日間通して言えることです。この代表に誇りを持ち、高いモチベーションを持って来てくれることはありがたい。そのモチベーションの高さがこのような国内合宿で持続するのは素晴らしいことだと思います。
 今後は優先順位を決めて、取り組んでいきたい。私としては戦術の部分を強化していきたい思いはありますが、与えられた時間を考えるとメンタルとコンディション、フィジカルの強化で精いっぱいかなと思います。国内組もJリーグやACLのスケジュールがタイトになっていますし、5月も難しい1カ月になるのではないかなと思っています。全員が合流できることはないと思いますので、個別対応になると思います」
―次に集まった際は3-4-3ではなく、4-2-3-1でやるのでしょうか。
「3-4-3をやらないとは言い切れません。(最終予選の)第1試合に向けて準備して行きたいと思いますが、状況によって3-4-3は使う可能性があるシステムですから、可能性を捨てることはしません」
―来月、海外組は招集して合宿する?
「そういうアイディアはあるのですが、日程を決めることが難しいのです。リーグ戦が早く終わる選手もいれば、遅い選手もいます。中にはプレーオフなどを戦う選手もいますから、日程の調整は難しい。それに加えてJリーグは引き続き開催されていますし、ACLに参戦しているチームもあるので難しいです。ですから、パズルをつくってもピースが足らないような感じです。このままいけば、5月20日以降にしか多くの選手は集まれないイメージです。特に海外組は5月20日以前に招集メンバーを集めるのは難しいかなと感じています。海外組の(シーズンが)早く終わる選手にはフィジカルコンディションのキープを重要視してほしいと思います」
―U-23代表が出場するトゥーロン国際大会が同時期にあります。
「そういうことも注意して、検討しなければいけません。現時点では1カ月後に誰が調子良いか、誰のコンディションが落ちているかを予測するのは難しいことです。招集メンバーはコンディションが良い選手を中心にしたいと思っています」
(取材・文 河合拓)

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