beacon

3位と3差!CL出場権見えた!!長友5試合ぶりフル出場のインテルがウディネーゼに快勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

 セリエAは25日、第33節を行った。日本代表DF長友佑都の所属する勝ち点49で7位のインテルは敵地で同52で4位のウディネーゼと対戦。CL、EL出場圏内を争う両チームの対戦はインテルが、MFスナイデルの2ゴールなどで3-1で勝利した。これでストラマッチョーニ監督就任以降の不敗記録は5に伸びた(3勝2分け)。インテルは勝ち点を52に伸ばし、3位のラツィオとの勝ち点差を3に詰めた。一時はリーグ戦7戦勝ちなしとどん底を味わっていたインテルだったが、終盤に来て復調の兆しを見せ始め、来季の欧州CL出場権獲得が現実味を帯びてきた。

 DFサネッティが負傷でベンチ入りメンバーからも外れたため、長友が3月25日のユベントス戦(0-2)以来、5試合ぶりの先発出場を果たした。ストラマッチョーニ監督就任以降では初先発となった。またストラマッチョーニ監督は就任以降、一貫して先発で起用し続けていたFWマウロ・サラテを初めてベンチスタートさせた。

 試合はいきなり動いた。ウディネーゼはFWアントニオ・ディ・ナターレがおしゃれにラボーナで浮き球パスを出す。DFパブロ・アルメロの落としからDFダニーロが右足を振りぬく。ダニーロの放った目の覚めるような弾丸シュートが左ポストの内側を叩きゴールに吸い込まれた。

 いきなりビハインドを背負ったインテルだったが、あっという間に同点ゴールを奪ってみせる。前半10分、FWミリートのポストプレーからボールを受けたスナイデルが左足を振りぬく。グラウンダーのシュートをGKサミール・ハンダノビッチは両手で押さえに行く。しかし不規則にバウンドしたボールは無情にも両腕の間をすり抜けていった。インテルがすかさず試合を振り出しに戻した。

 さらに前半28分、PA内でミリートがボールを受けるとDF2人を引き付け左サイドにパス。走り込んだスナイデルがループシュートでゴールを狙う。ボールは前に出てきたGKの頭を超えて逆サイドネットに収まり、インテルが逆転に成功した。さらに攻めるインテルは同37分カウンターからMFリッキー・アルバレスが中盤でボールを受けると、ドリブルでゴール前に侵入。DFを切り替えしでかわして右足シュート。ボールは左ポストに当たりゴールに吸い込まれた。インテルがさらにリードを広げた。

 長友も積極性を見せた。前半31分にオーバーラップして右足でゴールを狙ったがわずかに右に外れた。開始早々失点したインテルだったが、それで目が覚めたかのような攻勢を仕掛け、前半を2点リードで折り返した。

 後半に入ると試合はこう着する。ウディネーゼも巻き返しをみせて、インテルは前半ほどボールを支配出来なくなる。しかしインテルも最後の最後では集中力を保ち、得点を与えない。後半17分にはディ・ナターレがゴール前で見事なコントロールからゴールを狙ったが、最後の砦、GKジュリオ・セーザルが弾きだした。

 その後インテルはボールキープを図りながらゲームを進めていく。後半28分にはスナイデルが3点目を狙おうと左足でミドルシュートを放ったが、わずかに右に外れた。試合は前半奪った2点のリードを守り抜いたインテルが3-1で勝利した。長友は5試合ぶりの先発でフル出場を果たした。

 これでCL、EL出場圏内を争う戦いはさらに混沌としてきた。それぞれの勝ち点は3位のラツィオが55、4位のナポリが54、5位のインテルが52、続くウディネーゼも52、7位のローマが50で追う展開となっている。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
セリエA特集ページ

TOP