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李、ハーフナー不在のFW陣に森本が復帰、593日ぶり代表戦出場なるか

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 FW森本貴幸(ノバラ)が約9か月ぶりに日本代表復帰を果たした。昨年9月のW杯アジア3次予選は選出されながら負傷により辞退。昨年8月10日の韓国戦もベンチ入りはしたが、出番はなかったため、23日のアゼルバイジャン戦(エコパ)に出場すれば、ザッケローニ監督の初陣となった10年10月8日のアルゼンチン戦以来、約1年8か月ぶりの代表戦出場になる。

 セリエA最終節となった13日のミラン戦はベンチ外だった森本だが、ザッケローニ監督は「セリエAでのここ数試合を見て、そのパフォーマンスも悪くなかったので招集した」と説明。FW李忠成(サウサンプトン)が3月に右足人差し指の付け根を骨折する重傷を負い、全治3~4か月と診断されたこともあり、「李選手がケガをしていることもあり、今回入ったのはテクニカルなチョイス」と、その穴を埋める存在として期待した。

「森本はニューフェイスではない。アルゼンチン戦でもプレーしているし、(11年1月の)アジア杯でもリストに入っていながら直前に手術をしてリストから外れた」。そう指摘する指揮官は「素晴らしいクォリティーを持っている選手。ケガや若さから来る経験不足が邪魔をして、継続的にいいパフォーマンスを出せなかったが、素晴らしいクォリティーを持っているのは間違いない」と、その潜在能力を高く評価している。

 李は6月のW杯アジア最終予選も間に合わない。プレーオフの影響でFWハーフナー・マイク(フィテッセ)も不在のアゼルバイジャン戦で存在感を見せることができるか。まずは593日ぶりとなる代表戦出場を目指し、21日から始まる合宿でアピールする。

(取材・文 西山紘平)

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