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F東京の中盤コンビが代表へ

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 18日、日本代表は23日に行われるアゼルバイジャン戦(エコパ)に向けた日本代表23選手を発表した。「Jリーグで良い活躍をしている選手を手元において確認したかった」と選考理由を口にしたアルベルト・ザッケローニ監督は、今季J1で6位(6勝4敗)、ACLでもラウンド16に進出したFC東京から、最多4人を選出した。注目は初めて日本代表に選出されたMF高橋秀人とMF長谷川アーリアジャスールの2人だ。

 4月の代表候補合宿に初招集されていた高橋だが、日本代表への選出は今回が初めてのこと。前回のトレーニングキャンプではMF遠藤保仁らとプレーし、大きな刺激を得て帰ったが、今回も引き続き代表に選出された。クラブを通じて「前回のトレーニングキャンプに引き続き選出していただき、たいへん光栄に思います。FC東京の代表として、また日本代表として、しっかりと自覚と責任をもってプレーしてきたいと思います」とコメントを発表している。

 また今季横浜F・マリノスから加入した長谷川は、新天地でレギュラーの座をしっかりつかみ、初めて代表に選出された。長谷川の招集について問われたザッケローニ監督は「中盤でクオリティの高いプレーを見せている。アゼルバイジャン戦に招集し、彼を手元で見ることで今後も代表に定着できる能力があるかどうかを見極めたい」と語った。イラン人の父を持ち、イラン代表に招集されるのではという報道もあった中盤のマルチローラーは、富士ゼロックス・スーパー杯で移籍後初ゴールを挙げ、リーグ戦でも7試合に出場し、1得点と攻守の軸として奮闘している。

 長谷川もクラブを通して、「初めて日本代表に選出されてとてもうれしく光栄に思います。今までサッカーを通して出会ってきたすべての方に感謝の気持ちを持って、しっかりとプレーしたいと思います。また、これに満足することなく、ここからがスタートだという気持ちで、代表に選ばれ続けられるように今まで以上に頑張りたいと思います」と、決意を表明している。

 また高橋同様、4月のトレーニングキャンプで初めてザック・ジャパンに招集されたDF徳永悠平も前回に引き続き、日本代表に招集されている。その合宿で3-4-3の布陣で3バックの右と右WBでプレーした。最近は再びF東京でもCBでプレーしており、今回はDF今野泰幸やDF岩政大樹らが選出外だったことから、3バックを採用した場合はCBとしてプレーする可能性もある。徳永は「選出していただき大変うれしく思います。ワールドカップアジア最終予選前の最後の強化試合なので、最終予選に向けて最高の準備ができるように頑張ってきたいと思います」とクラブを通してコメントを発表した。

 同じくGK権田修一も、3人のGKの一人に選ばれた。U-23代表にも選ばれており、どちらに招集されるかが注目されたが、F東京が16日にACLのラウンド16、広州恒大(中国)戦を控えていることもあり、フル代表に選出された模様だ。権田はクラブを通して「選出していただき大変うれしく思います。ワールドカップアジア最終予選前の最後の強化試合なので、最終予選に向けて最高の準備ができるように頑張ってきたいと思います」とコメントしている。
(取材・文 河合 拓)

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