beacon

緊急ミニキャンプの成果発揮!草津が9試合ぶり勝利!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.2 J2第17節 草津1-0福岡 正田スタ]

 正田醤油スタジアム群馬(群馬)で行われたJ2第17節のザスパ草津対アビスパ福岡戦はDF御厨貴文の決勝ゴールによって草津が1-0で勝利。4月15日の愛媛戦以来、9試合ぶりの白星を挙げた。

 クラブタイ記録の7連敗を喫するなど前節まで3勝4分9敗で22チーム中20位。5月30日、31日にクラブ発祥の地である草津温泉で急遽ミニキャンプを張って調整してきた草津がホームで勝ち点3をもぎ取った。4-4-2システムの草津はGK北一真、4バックは右から小柳達司中村英之、御厨、永田拓也。中盤は松下裕樹熊林親吾のダブルボランチで右MFが遠藤敬佑、左が林勇介。2トップは小林竜樹金成勇がコンビを組んだ。

 一方、J2へ降格したシーズンを5勝6分5敗となかなか波に乗ることのできない福岡も4-4-2システムでGKが神山竜一、4バックは右から堤俊輔古賀正紘畑本時央尾亦弘友希。中盤は末吉隼也鈴木惇を中央に右サイドが木原正和、左が成岡翔。2トップは城後寿坂田大輔が務めた。

 ホームでの勝利によって苦境から脱したい草津は小林らが前線から厳しいプレス。福岡を押し込むと、相手の攻撃的なダブルボランチの背後に小林や遠藤が入り込み、前線では金成勇が経験豊富な福岡・古賀相手に健闘した。そしてサイドでは林や小柳が果敢に仕掛けるなど積極的な姿勢を見せる。対する福岡は成岡が中央へ流れながらチャンスに絡み、尾亦の正確な左クロスなどで対抗。だが、先制したのは草津だった。

 前半34分、林の左CKのクリアボールを右中間で拾った遠藤が前方の小柳へパス。新人DFが縦へ切れ込んでから中央へ折り返すと、ニアサイドへ飛び込んだ御厨が右足で先制ゴールを押し込んだ。

 福岡は後半7分、ゴール正面右寄りの位置から鈴木が放った左足FKがゴール右ポストを直撃。同13分にFW西田剛を投入してからは前線に動きが出て相手を後退させる時間を増やした。ただ御厨、中村を中心に集中力を切らさない草津は押し込まれながらも得点を許さない。またハーフタイムに副島博志監督が「ここで守りに行くのでなく、2点目を取りにいきたい」と語ったように逆にカウンターから何度もビッグチャンスをつくって福岡を脅かし続けた。

 福岡は39分に鈴木の右FKから西田が決定的なヘディングシュートを放ったほか、徹底したサイド攻撃から反撃したが、草津はJ2屈指の強力攻撃陣を擁する福岡に最後まで得点を許さず完封勝利。地元のサポーターと約1か月半ぶりの勝利を喜んだ。

 草津の副島監督は試合後、「緊急ミニキャンプ」を経てチームを立ち直らせてつかんだ勝利に「母なる地(草津)で自分たちと向き合うことができた。やっと勝つことができて、サポーターに長く待たせてしまい、申し訳なかった」。また御厨は「純粋にホッとしたというのが今の気持ちです。(キャンプでは)快く草津の方が迎えてくれましたし、グラウンドだったり、温泉だったりリフレッシュできたのできょうの勝ちにつながったと思います。ブレずにやってきたので次もやるだけです」と9試合ぶりに勝ち取った白星を今後へつなげることを誓っていた。

TOP