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今季初先発の米倉が先制点&PK獲得、甲府下した千葉が2位浮上

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[6.9 J2第18節 甲府0-2千葉 中銀スタ]

 上位対決はジェフユナイテッド千葉が制す!! 3位・千葉は敵地で5位ヴァンフォーレ甲府と対戦し、2-0で勝利した。故障明けで今季初先発のFW米倉恒貴が先制点に加えて、PK獲得の活躍。チームに勝ち点3をもたらした。勝利した千葉は2位・京都と勝ち点36で並ぶと得失点差「10」で上回り、2位に浮上を果たした。一方の甲府は5戦ぶりの黒星で7位へ順位を落とすと、首位との勝ち点差は「7」に開いた。

 先にチャンスをつくったのは甲府だった。前半6分、オフサイドトラップを仕掛けてきた千葉の裏をかくと右サイドFKから決定機を演出。MF山本英臣の蹴り込んだボールにファーサイドに抜け出したMFピンバがフリーでシュート。ワントラップから右足で狙うも枠を外れた。序盤のチャンスを逃すと、次第に流れは千葉に傾く。

 前半30分、中央の高い位置でボールを奪うと千葉が一気に攻めかかる。中央でボールキープしたMF兵働昭弘が右サイドへ展開。抜け出したMF田中佑昌がゴールライン際から折り返すと、走り込んできた米倉がスライディングでシュートを流し込む。初先発の米倉が今季初ゴールを決め、千葉が先制に成功した。

 さらに5分後の前半35分には追加点。右サイドへ抜け出した米倉がPA内でDF盛田剛平に倒される。獲得したPKを蹴るのはDF山口智。冷静にゴール右へ決め、千葉が2点差に広げてみせた。1点を返したい甲府だったが、前半45分にはDFドウグラスがFW藤田祥史にタックルをしてしまい、一発退場。数的不利に追い込まれた。千葉リードの2-0で前半を折り返した。

 後半に入っても流れは変わらない。ゴールの欲しい10人の甲府は次々と選手交代。後半開始からピンバに代わって、DF津田琢磨を投入すると、後半8分にはMF伊東輝悦に代わり、MF堀米勇輝をピッチへ送り出す。しかしなかなかシュートまで持ち込むことはできず。後半22分には早くも最後の交代枠を使い、FW高崎寛之に代わってFW青木孝太が出場した。

 後半37分にはオーバーラップしてきたDF佐々木翔が青木とのパス交換からPA内へ持ち込む。横パスを受けたFWダヴィが右サイドへ流れながらドリブル突破。後方からきたDFともつれて倒れるがノーホイッスル。その後も堀米がドリブルで切れ込み、攻め上がった佐々木がクロスを入れるが味方には合わない。千葉リードの2-0のままに試合は終了。甲府は2戦勝ちなし(1分1敗)で7位転落。勝利した千葉は2位に浮上を果たした。

 試合後、千葉の木山隆之監督は「前節を落としてしまって、必ず勝たないといけないと。内容よりも勝つことに集中しようと選手に話していた。選手たちはよくやってくれたと思う」とコメント。今季初先発で全得点に絡む活躍をみせた米倉は「なかなかゲームのなかでボールに関わることができていなかった。あそこの場面では来るかなと思っていて詰めていて良かった」と得点シーンを振り返ると、「スタメンというチャンスを監督に与えてもらって、結果を残すことができたので本当に良かった」と安堵の表情を浮かべていた。

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