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白熱の「バトル・オブ・九州」熊本vs北九州は2-2ドロー

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[6.17 J2第20節 熊本2-2北九州 熊本]

 17日、J2第20節が行われ、九州勢同士のライバル対決「バトル・オブ・九州」のロアッソ熊本ギラヴァンツ北九州戦は激しい撃ち合いの末、2-2で引き分けた。

 熊本GK南雄太、北九州GK佐藤優也の両守護神の好守も光った「バトル・オブ・九州」。試合は前半3分、熊本がいきなりスコアを動かす。右サイドから切れ込んだMF五領淳樹がGKの飛び出せないコースへ絶妙なクロスを放り込むと、ファーサイドのFW齋藤和樹が頭で先制ゴールを叩き込んだ。

 プロ2年目のFW齊藤にとってはこれがJ初ゴール。歓喜の一撃でリードを奪った熊本はその後もクロス、セットプレーから決定的なシュートを打ち込む。だが3試合ぶりの白星を狙う北九州は、前半のうちに逆転して見せた。まずは23分、右CKのこぼれ球を奪ったFW端戸仁がPAで熊本FW武富孝介に倒されてPKを獲得。このPKを端戸が左足でゴール左へと流し込んで同点に追いつく。北九州はさらに29分、MF木村祐志の左FKをニアサイドへ飛び込んだ端戸がGKの頭上を射抜くヘディングシュートを決めて逆転した。

 ハーフタイムに熊本の高木琢也監督が「ボールを取ったら、どんどん前に早く攻めること。自分たちのボールをミスで失っている。落ち着いて、焦らず冷静にプレーすること」と語り、北九州の三浦泰年監督が「相手をしっかり抑え込みながら、自分たちのリズムで最後までやろう。後半立ち上がりからハードワークして勝ちにしよう」と指示を出して迎えた後半、熊本は抜け出した齊藤がGKと1対1のチャンスを迎えるが、距離を詰めた佐藤の好守に阻まれるなどなかなか追いつくことができない。それでも34分、ショートパスで中央を打開すると、DF矢野大輔のラストパスで抜け出した武富が右足で同点ゴールを流し込んだ。

 PK献上の汚名返上に燃えるFWの鮮やかな同点ゴールで士気上がる熊本は、さらに相手ゴールへと波状攻撃を繰り出す。そして後半ロスタイム、右クロスを矢野が落とすとMF養父雄仁がゴール正面から豪快な左足シュート。だが、この決定的なシュートがクロスバーを叩くと、右クロスから養父が放った一撃も佐藤のビッグセーブに阻まれて勝ち切ることができず。ライバル対決は大熱戦の末、勝ち点1を分け合う結果となった。

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