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前節連勝が途切れた横浜FC、栃木との打ち合い制しリスタートを切る

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[6.17 J2第20節 栃木3-4横浜FC 栃木グ]

 前節、大分に0-1で敗れ、連勝が6でストップした横浜FCは、敵地に乗り込み、栃木SCと対戦した。激しい打ち合いとなった試合は、横浜FCが4-3で制し、連勝ストップ後の大事な一戦をものにした。一方の栃木はこれで4戦勝ちなしとなり、順位も1つ落ちて、13位に後退した。

 試合は序盤から激しく動いた。まずは前半24分、ワンタッチでつなぎながら相手守備陣を崩すと、MF武岡優斗のラストパスを受けたFWカイオが落ち着いて蹴り込み、横浜FCが先制に成功した。だがその2分後、横浜FCのGKへのバックパスが手前で大きくバウンド。シュナイダー潤之介は処理しきれず、そのままゴールインとなった。

 なんなく同点に追いついた栃木は前半43分、ゴール前でFKを獲得するとMF菊岡拓朗が芸術的なFKで直接ねじ込み、勝ち越しに成功。しかし同45分、横浜FCはCKを蹴り入れたMF高地系治がこぼれ球を拾うと、すぐさま今度はシュート性のボールをゴール前に蹴り入れる。するとDFが防いだボールはクロスバーに当たるが、再びDFに当たってゴールに吸い込まれていった。

 同点で折り返した後半もこの流れは続く。後半5分、武岡が強烈ミドルを放つと、GK武田博行が弾きゴール方向にこぼれる。そこにFW大久保哲哉がスライディングで詰めて横浜FCが逆転に成功した。大久保は今季10点目。自身3年ぶりの2桁ゴール達成となった。

 だがまだ終わらない。栃木は後半17分、CKのこぼれ球がゴール前で混戦となったところに、FWサビアが飛び込み、頭で押し込んで再び同点とした。

 このまま同点で終えるかと思われた後半44分、ついに決着がつく。横浜FCはゴール前で波状攻撃を見せると、MF小野瀬康介の放ったシュートをGKが弾く。このこぼれ球にMF野崎陽介が詰めて、決勝点を奪った。

 試合後のインタビューで横浜FCの山口素弘監督は「見ている方には楽しんでいただけたかと思うが、ベンチはヒヤヒヤでした」と苦笑い。だが前節連勝が止まり、気落ちしてしまいそうな状況での勝利に「強いチームは連敗しない。メンタリティーを見せてくれた」とチームの成長に胸を張った。3点目を奪った大久保も「次からまた連勝できるように頑張りたい」とリスタートを誓っていた。

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