beacon

F東京がJ1通算150勝を達成!! C大阪は今季3度目の連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.23 J1第15節 F東京 2-0 C大阪 味スタ]

 Jリーグは23日、第15節を行い、7位のFC東京は14位のセレッソ大阪を味の素スタジアムに迎えた。前半を0-0で折り返し、迎えた後半16分。F東京はMF長谷川アーリアジャスールが鮮やかなシュートを決めて先制する。同31分にもFWルーカスが開幕戦以来となるゴールを決め、F東京がC大阪を突き放した。このままF東京が勝利し、史上13チーム目となるJリーグ通算150勝目を挙げた。一方のC大阪は、今季3度目の連敗を喫している。

 F東京は4-2-3-1の布陣。最終ラインは右から徳永悠平、加賀健一、森重真人、椋原健太。ドイスボランチには長谷川アーリアジャスールと高橋秀人が入り、2列目は右から谷澤達也、梶山陽平、谷澤達也。1トップにはルーカスが入った。対するC大阪も4-4-2のシステムを採用。最終ラインは右から酒本憲幸、茂庭照幸、藤本康太、高橋大輔。中盤の底に扇原貴宏、山口螢のU-23日本代表コンビが入り、中盤の右にキム・ボギョン、左に清武弘嗣。2トップに柿谷曜一朗とケンペスが起用されている。

 中断明けの前節、黒星を喫している両チームは、互いに慎重な試合運びを見せる。ボールを回すものの、ゴール前のプレーに精度を欠き、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。高い位置からプレスをかけるF東京は17分、ルーカスがPA内で相手DFからボールを奪い、MF梶山陽平にパス。しかし、梶山のシュートは戻ってきたDFにブロックされた。

 その後も両チーム、敵陣深くまでボールを運ぶが、クロスやトラップの精度を欠く。それでも前半26分、F東京はMF長谷川の縦パスを受けたルーカスが、強引に前を向きシュートしたが、GKキム・ジンヒョンに防がれた。

 前半30分にはC大阪もMFキム・ボギョンがワンツーで右サイドを突破し、ゴール前に折り返す。ゴール前に詰めたFW柿谷曜一朗が体を目いっぱい伸ばして合わせようとしたが、わずかに届かない。同35分には中央を突破したMF清武弘嗣から右サイドのキム・ボギョンにスルーパスが出る。キム・ボギョンはボールを浮かせて飛び出してきたGK権田修一を抜いたが、カバーに入ったDF森重真人にクリアーされる。直後のCKからFWケンペスがヘッドでゴールを狙ったが、ボールは右に外れる。

 F東京もすぐに反撃に出る。36分に長谷川のロングボールが右サイドを上がったDF徳永悠平に渡る。徳永の折り返しをルーカスがボレーで合わせたが、シュートは左に外れて行った。43分には最終ラインから攻撃に加わったDF加賀健一が鋭いシュートを放ったが、ボールはGKに弾かれた。

 前半終了間際の44分には、C大阪も速攻からチャンスをつくる。PA内でボールを受けた柿谷が左に展開。走り込んだDF高橋大輔がGKと1対1になったが、シュートは権田の足にブロックされた。前半終了間際にチャンスをつくった両チームだが、得点はなく0-0で折り返した。

 後半の立ち上がりも、相手の出方を探り合うような展開になる。徐々にアウェーのC大阪がF東京ゴールに迫っていく。後半12分にはクリアーボールを拾った柿谷が、ケンペスにつなぎシュートまで持ち込んだ。直後の13分、F東京は梶山が負傷し、MF米本拓司との交代を強いられた。F東京は米本をボランチに入れ、長谷川をトップ下にスライドさせる。

 先制したのは、F東京だった。15分、ゴール前でボールを受けた長谷川がDFをかわし、左足を一閃。これがゴールに決まった。C大阪も21分、右サイドからケンペスが上げたクロスをゴール前で柿谷がオーバーヘッドで狙うが空振り。それでもDFがクリアーしたボールからCKを得ると、PA外から清武が強烈なミドルシュートを放ったが、権田にパンチングで防がれる。

 後半29分、C大阪ベンチも動く。キム・ボギョンを下げ、MFブランキーニョを送り出した。しかし31分、F東京は最終ラインの裏でMF田邉草民からのパスを受けたルーカスがゴールネットを揺らし、2-0とリードを広げた。同34分にもC大阪は清武に代えてFW永井龍を送り出すと、柿谷を中盤に下げて、ケンペスとの2トップに変更した。

 同36分には、再びF東京にアクシデントが起こる。プレスを掛けに行った長谷川が、転倒して負傷する。そのまま担架でベンチに下がった長谷川は、FW渡邉千真と交代。C大阪も最後の交代枠を使いDF酒本憲幸を下げて、左SBに丸橋祐介を置いた。

 41分にはブランキーニョが最終ラインの裏を取り、GKと1対1になった。だが、シュートはここもGK権田の足に阻まれてしまう。同44分にはF東京も田邉を下げ、MF河野広貴を起用し、交代枠を使い切った。終盤にはC大阪もF東京ゴールに迫ったが、権田を中心に守り抜いたF東京が、リーグ戦で3試合ぶりとなる勝利を飾っている。

(取材・文 河合拓)

TOP