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ナビスコ杯に続く激戦は清水が名古屋に連勝、ホームでは約3か月ぶり白星

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[8.11 J1第21節 清水3-2名古屋 アウスタ]

 11位清水エスパルスはホームで5位名古屋グランパスに3-2で勝利した。8日に行われたナビスコ杯準々決勝・第2戦と同カードとなった一戦。同試合を4-3で制していた清水が名古屋を相手に連勝を飾った。ホームでの白星は5月3日の第9節・鹿島戦(3-0)以来、約3か月ぶりのこととなった。

 清水はDF吉田豊が故障の影響で欠場し、右SBには河井陽介が入った。また前線では若手FW石毛秀樹がトップ下で先発し、FWアレックスはダブルボランチの一角に入った。対する名古屋は公式戦3戦連発中のFW田中マルクス闘莉王がこの日も1トップを務めた。

 前半4分、早くも試合は動く。DF李記帝が左サイドからドリブル突破し、クロスを入れる。ニアサイドのFWジミー・フランサには合わなかったが、ファーサイドのDF阿部翔平が左足でクリアミスをして、オウンゴール。ラッキーな形で清水が先制に成功した。

 しかし、わずか7分後に名古屋が追いつく。左サイドからFW小川佳純のFK、ニアサイドのMF田口泰士がヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、田口のJ初ゴールで名古屋が試合を振り出しに戻した。同15分にはDFダニエルのミドルシュートをゴール前のアレックスが頭でクリア。PA左へのこぼれを拾った闘莉王がヘディングシュートを狙うも枠を外れた。

 その後は清水が2度目のリードを目指して猛攻を仕掛ける。前半35分には河井の右クロスからファーサイドのFW高木俊幸が胸トラップして右足シュート。これはDF田中隼磨にクリアされた。直後にもチャンスを迎える。河井のクロスをゴール正面で受けたフランサがワントラップから右足シュート。これはクロスバー上へ外れていった。

 すると、そのまま前半終了かと思われた前半ロスタイム2分に清水が2度目の勝ち越しに成功する。敵陣左サイドで相手のクリアボールを拾った高木が自らドリブルで持ち込む。DFを引きつけると、右足を振り抜いた。このシュートがゴール右隅へ吸い込まれ、清水が2-1とリードに成功。高木の公式戦3戦連続弾が決まり、前半を折り返した。

 早い段階で追いつきたい名古屋は後半13分に最初の交代カードを切る。MF吉村圭司に代えて、FW田中輝希をピッチへ送った。これに伴い、システムを4-1-4-1へ変更した。同18分には立て続けに田中輝がチャンスを迎える。右クロスに飛び込んでヘディングシュート。これは力無く左サイドへ流れるも、こぼれを拾った阿部が中央へ折り返す。再び田中輝が頭で合わせたが枠を外れた。同点弾は生まれない。同26分には小川に代わり、DF三都主アレサンドロを投入。3バックへ布陣を変更する。

 しかし、直後に清水が後半の数少ないチャンスをものにして2点差に突き放した。後半29分、中央からドリブルで持ち込んだアレックスが左サイドへ展開。高木の折り返しはDF増川隆洋にクリアされるが、これを拾ったFW大前元紀がゴール正面から低い弾道のシュートをゴール左へ突き刺した。清水が3-1と差を広げた。

 名古屋は後半31分に最後の交代カードを切り、阿部に代わって、FW巻佑樹を投入。そして後半41分に意地のゴールが生まれた。左サイドから持ち込んだMFダニルソンが闘莉王とのワンツーでPA左へ抜け出すと、角度のない位置から左足シュート。これがゴールネットを揺らした。名古屋が2-3と1点差に詰め寄った。終盤には名古屋が猛攻をみせるも3度目の同点弾は生まれず。清水がリードを守り、3-2で試合は終了した。

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