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鹿島が磐田に逆転勝利、3戦ぶりの白星獲得

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[8.11 J1第21節 鹿島2-1磐田 カシマ]

 12位鹿島アントラーズはホームで6位ジュビロ磐田と対戦し、1-2の逆転勝利を果たした。前半3分に先制されたものの、同19分にMFレナトのゴールで追いつくと、後半31分に途中出場のMF遠藤康の得点で勝ち越した。7月14日のC大阪戦(1-0)以来、3戦ぶりの勝利となった。一方の磐田は3戦勝ちなし(1分2敗)と白星から遠のいている。

 鹿島はロンドン五輪代表でDF山村和也が不在。ナビスコ杯・C大阪戦に引き続き、DF青木剛が日本代表DF岩政大樹とCBを組んだ。対する磐田は1トップで日本代表FW前田遼一が先発し、トップ下にはMF松浦拓弥が入った。

 試合は前半3分に早くも動いた。DF駒野友一の右クロスをPA内右のMF山田大記がリターン。これを受けた駒野がダイレクトでクロスを入れる。ニアサイドへ走り込んできた前田がヘディングシュートを叩き込み、磐田が幸先よく先制に成功した。

 しかし鹿島がセットプレーから、すかさず同点位追いつく。前半19分、PA手前右からのFKをMFレナトが直接狙った。左足で蹴り込んだボールはゴール右へ突き刺さり、1-1と試合は振り出しに戻された。前半33分には鹿島が逆転のチャンスを迎える。FW大迫勇也のパスを受けたレナトが右サイドからドリブル突破。PA右へ切れ込むと角度のない位置からシュート。しかし、サイドネットへ外れた。

 前半37分には磐田が決定的な場面をつくる。左サイドから駒野のFK、GK曽ヶ端準の前にはMFロドリゴ・ソウトが飛び込む。曽ヶ端がファンブルしたボールをソウトが押し込み、ゴールネットを揺らした。磐田が2度目の勝ち越し弾を奪ったかと思われたが、ソウトのファウルを取られてしまい、ノーゴールの判定。その後もスコアは動かずに1-1で前半を折り返した。
 
 後半に入ってもなかなかスコアは動かない。しかし後半26分に大迫に代わって、出場したMF遠藤康が試合を決めるゴールを奪った。出場からわずか5分後の後半31分、右サイドからのパス交換で鹿島がチャンスをつくる。FW興梠慎三のパスをPA右で受けたDF西大伍のシュートはDFに阻まれるも、こぼれに反応した遠藤がゴール前右から冷静に流し込んだ。鹿島が2-1と逆転に成功した。その後は磐田が必死に攻めかかるも、GK曽ヶ端を中心とした守備陣が奮闘。最少失点に抑えると、そのまま逃げ切り、鹿島が2-1で勝利を果たした。

 試合後、先制点を決めたレナトは「鹿島は降格争いをしていくチームではないので、ここからひとつでも勝ち点3を奪っていきたい」とコメント。「僕のゴールや遠藤選手のゴールというよりも、チームのゴールであり、チームでつかんだ勝利だと思う」と3戦ぶりの白星獲得に胸を張った。

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