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千葉が5戦ぶり白星で6位浮上、木山監督「まだまだチームは生きている」

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[8.26 J2第31節 千葉3-0水戸 フクアリ]

 7位ジェフユナイテッド千葉はホームで11位水戸ホーリーホックと対戦し、3-0で勝利した。ここ4戦1得点と攻撃陣が不調にあえいでいたが、今節はDF竹内彬のゴールで先制すると、FW藤田祥史が2得点を奪っての3発勝利。7月29日の岡山戦(1-0)以来、5戦ぶりの白星を手に入れた。この日の試合で上位陣が足踏みしたため、勝ち点3を重ねるとJ1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上を果たした。

 前節の岐阜戦(0-0)では先発を5人も入れ替えながらもスコアレスドロー。下位チームと対戦した直近の3試合では、最下位・町田戦(0-1)、20位・鳥取戦(1-2)に続いて、勝ちきることができなかった。今節は岐阜戦から先発を4人変更。MF谷澤達也、MF佐藤勇人、MF田中佑昌、FW藤田祥史が先発復帰した。

 前半9分に試合は動く。セットプレーのこぼれから谷澤が抜け出す。PA内左からドリブルで仕掛けてのシュートはDFに阻まれた。それでも獲得した左CK、谷澤が蹴り込んだボールにゴール正面のDF竹内彬が頭で合わせ、叩き込んだ。1-0と千葉が先制に成功した。

 その後も千葉が果敢に攻める。中央でボールを奪うとカウンター。谷澤がドリブルで駆け上がり、PA内左へパス。最後は体勢を崩しながらも藤田がシュートを打つが枠を外れた。すると前半終了間際の41分に追加点。PA左からドリブルで仕掛けた谷澤が角度のない位置からマイナスの折り返し。藤田が冷静に流し込み、2-0に突き離した。そのまま前半を折り返す。

 流れを変えたい水戸は後半10分に最初の交代カードを切る。MF小澤司に代わって、明治大からの特別指定選手のFW山村佑樹をピッチへ送った。山村は今後、所属先の明治大が関東大学リーグ後期リーグ戦の開幕を迎えるため、今試合が水戸の一員として迎える最後の試合。出場すると果敢にシュートを狙っていった。しかし流れを変えることはできない。

 後半25分には千葉が選手交代。FW荒田智之に代わって、FW深井正樹が出場した。直後の後半27分には佐藤勇のパスを谷澤がワンタッチでヒールで流し、拾った深井がPA手前左からシュート。クロスバー上へ外れた。リードする千葉が攻撃の姿勢を崩さずに押し込む。

 すると後半39分には試合を決定づける3点目。右サイドからドリブルで仕掛けた深井がDFキム・ヨンギを突き放してクロスを入れる。ゴール正面に走り込んできた藤田が左足アウトサイドでダイレクトに蹴り込んだ。これがゴールネットへ突き刺さる。藤田の2点目が決まり、3-0と差を広げた。そのまま試合は終了。千葉が5戦ぶりの白星を手に入れた。

 試合後、勝利を飾った千葉の木山隆之監督は「自分たちの8月の目論見は外れたのですが、きょうの試合でまだまだチームは生きているということは示せたと思う」と久しぶりの勝利に安堵の表情を浮かべていた。

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