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名古屋は田口&ケネディ弾でC大阪を下し、3戦連続の完封勝利

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[9.15 J1第25節 C大阪0-2名古屋 長居]

 6位名古屋グランパスは敵地で14位セレッソ大阪と対戦し、2-0で勝利した。前半38分にMF田口泰士の直接FKで先制すると、後半23分にはFWケネディが追加点。雷雨の影響で試合開始が約1時間15分も遅れるアクシデントがあったものの、川崎F戦(1-0)、柏戦(1-0)に続いての3戦連続完封勝利を達成。5位へ順位を上げた。一方、C大阪の連勝は2でストップ。3戦ぶりの黒星を喫した。

 試合前の大阪長居スタジアムは激しい雷雨。その影響により、18時開始予定だった試合は19時15分開始に変更された。試合直前のアクシデントだったが「気持ちをしっかりつくって試合に臨めたと思う」と先制弾の田口が振り返る名古屋が勝利を手にした。立ち上がりからMFダニルソンが個人技で持ち込み、チャンスをつくる。ドリブルで仕掛けてのシュートはDFに阻まれるも、こぼれをケネディがシュート。惜しくもGKに止められた。
 
 それでも前半38分、セットプレーから名古屋が先制に成功した。左サイドからのFK、田口が右足で蹴り込んだボールはゴール前でワンバウンド。ニアサイドへ飛び込んできたDF田中マルクス闘莉王の股間を抜けたボールはGKの死角に入り、ゴール右へ吸い込まれた。「ゴールへ向けて速いボールを蹴ろうと思っていた」という田口は「闘さん(闘莉王)がいい動きをしてくれた」と感謝しきりだった。

 さらに名古屋の勢いは止まらない。ダニルソンの左クロスをDFの裏へ抜け出たケネディが落とし、最後はFW金崎夢生がシュート。追加点が決まったかに思われたが、ケネディがオフサイドだったために得点は認められず。1-0で前半を折り返した。

 後半に入り、流れを変えたいC大阪はMF枝村匠馬に代わって、FW杉本健勇を投入する。杉本の絶妙なスルーパスからPA右へFWケンペスが抜け出す。あと少しでGKとの1対1に持ち込めるところだったが、必死に戻ってきたDF阿部翔平とDFダニエルにクリアされた。シュートで終わることはできなかった。DF丸橋祐介がクロスを入れるも、味方には合わない。無得点のまま時間は過ぎた。

 すると後半23分に名古屋が追加点。ハーフウェーライン付近からのダニルソンのFK、ケネディと競り合ったDFにクリアされ、左サイドへ流れる。PA左で拾ったFW永井謙佑がキープすると、マイナスのパス。これを受けたMF藤本淳吾がゴール前へ折り返すと、走り込んできたケネディが右足で流し込んだ。2-0と差を広げた。

 C大阪は後半37分に2選手を同時に交代。MFシンプリシオとケンペスに代わって、MFヘベルチとFW播戸竜二を投入し、交代カードを使い切る。播戸が必死にクロスに飛び込むもシュートは枠外。あと一歩のところで決めきれずにゴールは遠い。無得点のまま試合は終了。名古屋が2-0で逃げ切り、勝利を飾った。

 試合後、先制点を決めた田口は「優勝するためには落とせないので、1試合1試合でしっかりと勝ち点3を勝ち取っていきたい」と力強くコメント。ストイコビッチ監督は「守備への意識というのは非常に満足している」と3戦連続の完封勝利に笑顔をみせた。

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