beacon

2位湘南敗れる・・・岡山が過去6戦未勝利の苦手から初勝利!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.17 J2第34節 岡山3-1湘南 カンスタ]

 J2第34節のファジアーノ岡山湘南ベルマーレ戦は、ホームの岡山が3-1で快勝。岡山は過去1分5敗だった苦手の湘南から初勝利を挙げた。

 2位の湘南を11位・岡山が沈めた。岡山は前半34分、右クロスのこぼれ球を拾ったMF仙石廉が前方のFW金民均とのワンツーを選択。金がダイレクトで落としたボールを仙石が右足で叩くと、コントロールされた一撃はゴール右隅へ吸い込まれた。

 仙石の技ありのゴールで先制した岡山は、さらに41分にも湘南守備陣を崩して奪ったゴールでサポーターたちを沸かせる。右サイドのスペースへ飛び出した金がヒールパスでFW石原崇兆へ落とすと、仙石、FW川又堅碁へとつなぎ、最後は川又のスルーパスに反応したMF田所諒が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 2点ビハインドとなった湘南は前半44分にMF下村東美とDF島村毅に代えてFW高山薫とFW岩上祐三を早くも投入。素早い交代策で巻き返そうとする。ただ、岡山の勢いは止まらない。前半ロスタイムには自陣からカウンターを発動。右タッチライン際の金が石原から預けられたボールをヒールパスで折り返すと、中央を抜けだした石原からのパスを受けた川又がスライディングタックルに来たDFを落ち着いてかわして右足シュートを流し込んだ。

 まさかの0-3ターンとなった湘南だが、後半はMF永木亮太と岩上がボールを落ち着かせて主導権を握った。17分にはボールを持つと怖い存在となっていた高山が左サイドを打開してクロスボール。これをMF古橋達弥が頭で押し込んで1点を返した。

 湘南はその後も交代出場のFW大槻周平が決定的なシュートを持ち込んでいく。25分には古橋のラストパスを中央で受けた大槻の左足シュートがゴール右ポストをかすめた。だが守備を固める岡山からこれ以上の追撃をすることはできず。岡山がJ1昇格、プレーオフ進出へ向けて大きな勝ち点3を獲得した。

 6戦連続不敗で迎えた前節・甲府戦を0-1で敗戦。岡山にとっては湘南戦で敗れてしまうと、目標のJ1昇格へ向けて非常に厳しい状況へ追い込まれるところだった。だが、湘南相手に前半ボールを支配し、先取した3点リードを支えに2位撃破。今季初めて3得点を奪って勝った岡山の影山雅永監督は「選手たちがあきらめないで前向きに取り組んでくれている。前節、首位の甲府相手に勇敢に戦うことができた。それがきょうもできたことが勝因だと思います」と選手たちを讃えた。そして先制ゴールの仙石は「ミン(金民均)くんがいい落としをくれた。この勝利に貢献できたことは良かった。上位に勝ったことは自信につながると思う。残り少ないですけど、選手は全力で力を出し尽くす」とコメント。湘南から初白星を奪った勢いを残り8試合につなげる。

TOP