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柿谷が金鳥スタで5戦連発、C大阪が今季初の3連勝!!鳥栖は初の連敗…

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[10.6 J1第28節 C大阪3-2鳥栖 金鳥スタ]

 J1の第28節が6日に各地で行われた。12位セレッソ大阪はホームで5位サガン鳥栖と対戦し、3-2の逆転勝利を収めた。終了間際には、あわや同点に追いつかれるシーンもあったが、FW豊田陽平のPK失敗に助けられ、今季初の3連勝。3戦連続3得点で勝利を手にすると勝ち点を38に伸ばした。一方の鳥栖は痛恨の敗戦。2戦7失点で今季初の連敗を喫した。

 C大阪はDF丸橋祐介が累積警告による出場停止なのに加え、DF高橋大輔がふくらはぎを痛めて欠場。右SBではDF酒本憲幸が先発し、左SBではDF児玉新が今季2度目の先発出場を果たした。対する鳥栖は出場停止が明けたDF丹羽竜平が2戦ぶりに先発復帰した。

 試合は前半20分に動く。右サイドスローインを受けたMF水沼宏太がPA内右へドリブルで切れ込む。マイナスの折り返しにゴール正面で合わせたMF金民友が冷静に左足インサイドで流し込み、鳥栖が先制に成功した。相手の守備が緩んだ隙を逃さず、1-0とリードを奪った。

 しかし前半27分にC大阪がすかさず同点弾。MFへベルチの左CK、ニアサイドでMFシンプリシオとFW豊田陽平が競り合うとボールはファーサイドへ流れた。ワンバウンドしたところをFW柿谷曜一朗が頭で押し込み、1-1に追いついた。柿谷のキンチョウスタジアムでは5戦連続となるゴールで試合は振り出しに戻される。

 直後の29分にはC大阪が逆転のチャンスを迎えた。酒本の右クロスをファーサイドで受けたフリーの児玉が胸トラップから左足シュート。決定的な場面だったものの、サイドネットへ外れた。その後は一進一退の攻防が続く。同34分には、PA手前左から水沼が浮き球パス。合わせれば1点というシーンだったが、頭から飛び込んだFW池田圭にはわずかに合わなかった。

 前半終了間際のロスタイム2分には、酒本の右クロスからFWケンペスがヘディングシュート。前に飛び出してきていたGKを越えたボールはゴールへ吸い込まれるかと思われたが、ゴールライン上の丹羽が足で必死のクリア。1-1のまま前半を折り返した。

 後半に入り、なかなかスコアは動かない。立ち上がりこそC大阪がチャンスをつくるが得点にはつながらなかった。鳥栖は後半11分にMF岡本知剛に代えてMF高橋義希を投入。対するC大阪は同20分にMF扇原貴宏に代わり、MF枝村匠馬をピッチへ送った。すると後半25分にゴールが生まれた。左サイドからドリブルで仕掛けた金がマイナスの折り返し。池田のシュートはDF藤本に当たるが、こぼれに反応した豊田が右足で押し込んだ。鳥栖が2-1と2度目のリードに成功した。

 追いつきたいC大阪は同29分に2枚目の交代カードを切り、児玉に代わってMF吉野峻光を投入。するとこの起用に吉野が応える。後半31分、右サイドからショートパスをつなぎ、敵陣へ切れ込むと吉野がためをつくって左サイドへ展開。MF山口螢のパスを受けたヘベルチの左クロスにケンペスが飛び込む。これがDF呂成海の肩に当たり、オウンゴールで2-2に追いついた。同38分には茂庭に代えて、DF山下達也が出場した。

 すると後半41分にC大阪がついに逆転に成功。シンプリシオとのワンツーからPA内右へ仕掛けた枝村がDF磯崎敬太に倒されてPKを獲得。キッカーを務めた柿谷がGK赤星拓の逆を突き、ゴール右下隅へ冷静に決めた。3-2と勝ち越しに成功した。終了間際の44分には、左サイドからMF藤田直之がFK。ファーサイドへ飛び込んできたDFキム・クナンの顔にGKキム・ジンヒョンの手が入ってしまい、PKの判定。しかし、キッカーを務めた豊田のシュートはGKキムの正面。C大阪にとっては、あわや同点に追いつかれるシーンだったが相手のミスに助けられた。3-2で試合は終了。C大阪が逃げ切り、勝ち点3を手に入れた。

 試合後、2得点を決めた柿谷は先制シーンを振り返り、「あそこに来るなと思ったら、本当にいいところに来た。あとは押し込むだけだったのでいいところにいれて良かったと思う」と笑顔。今季初のPKを決めたことについては「枝さん(枝村)がPKを獲得したときに、『俺が決めてやる』という気持ちだったので。そういう気持ちで蹴れたことが良かった」と力強く話した。

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