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痛み分けの結果、湘南は7試合未勝利、千葉は6位転落

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[10.21 J2第39節 湘南 1-1 千葉 BMWス]

 J2は21日に第39節を行い、38節を終えて2位の湘南ベルマーレは同5位のジェフユナイテッド千葉と対戦した。前半28分に湘南はMF永木亮太のゴールで先制する。ゴール前に人数をかけて攻めた千葉も、後半40分にMF佐藤勇人が混戦からゴールを決めて、同点に追い付いた。その後も途中出場したFWオーロイの高さを生かした攻撃を見せた千葉だが、勝ち越すことはできず。試合は1-1で終わり、両チームともに勝ち点1を分け合う痛み分けとなった。

 湘南は前節の甲府戦(2-2)から2選手を入れ替えている。DF島村毅が5試合ぶりにスタメンに名を連ね、FW古橋達也も4試合ぶりに先発した。一方の千葉も前節・大分戦(1-2)からの変更は2人。最終ラインの要であるDF山口智が、4試合ぶりにスタメンに復帰。FW米倉恒貴も11試合ぶりに先発入りを果たしている。
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 プレーオフ圏内にいる両チームだが、ともに直近6試合の成績は1勝2分3敗と苦戦が続いている。前半5分、湘南は右サイドを突破したMF古林将太が折り返したボールを、DFがクリアーする。こぼれ球をMFハン・グギョンがミドルシュートで狙ったが、ボールはGK岡本昌弘に止められる。

 湘南の素早い切り替えの前に、なかなかボールを前へ運べない千葉は前半17分にFW荒田智之のポストプレーを受けて、MF兵働昭弘がゴールを狙ったが、枠を捉えることはできない。右サイドから好機をつくりだした湘南は、同28分に先制点を挙げる。FWキリノが上げたボールをDFがクリアーすると、永木がダイレクトで叩き、湘南が1-0とリードした。先制された千葉も1トップの荒田を中心に、湘南ゴールを目指したが、同点に追い付けずに前半を折り返す。

 後半に入ると試合はよりオープンな展開になる。後半2分に谷澤の中央突破でゴールに迫った千葉は、同6分にも荒田のパスを受けた谷澤がシュートするが、GK阿部伸行に防がれた。湘南も速攻から同11分にキリノがGKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートは岡本が防いだ。同17分にも湘南はMF菊池大介がハーフウェーライン付近からドリブルで仕掛け、シュートに持ち込んだが、枠を捉えることはできなかった。

 後半23分、千葉はMF佐藤健太郎に代えて、今季チーム最多の13ゴールを挙げているFW藤田祥史をピッチに送り出す。同27分には湘南も、古橋を下げて、MF下村東美を起用した。

 28分には兵藤のロングパスをPA内で受けた米倉がGKと1対1になりかけるが、ボールをコントロールしきれない。同29分には湘南も左WB高山薫を下げて、山口貴弘を同じポジションに入れた。32分には左サイドから中へと仕掛けた菊池がシュートを放つが、ボールは左に外れて追加点は決まらない。

 千葉は後半33分、荒田を下げてFW大塚翔平をピッチに送り出した。湘南ゴール前に人数をかけて攻める千葉、手薄になった千葉陣に速攻を仕掛ける湘南という展開が続く。後半39分、千葉は204センチのオーロイを米倉に代えて、交代カードを使い切った。その直後だった。オーロイのフリックオンから湘南ゴール前に混戦ができると、最後は藤田のパスを受けた千葉の佐藤勇が同点ゴールを決めた。

 後半41分、湘南も最後の交代枠を使い、古林に代えてMF伊藤大介をピッチに送り出した。その後も千葉は、オーロイの高さを生かした攻めを見せ、湘南も速攻からゴールを目指したが両チームともに勝ち越すことはできず。湘南は7試合未勝利で暫定3位に転落、千葉は横浜FCに抜かれて6位に順位を落としている。

(取材・文 河合拓)

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