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川崎F、等々力改修前ラストゲーム白星で飾る

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[11.24 J1第33節 川崎F2-1清水 等々力]

 J1第33節の9位・川崎フロンターレ対7位・清水エスパルス戦はホームの川崎FがFW矢島卓郎の決勝ゴールによって2-1で競り勝った。

 川崎Fにとってこの日の今季ホーム最終戦は等々力陸上競技場改修前ラストゲーム。12月にはメインスタンドの建て替えに着手し、2015年春にこの完成を目指すこととなっている(工事中は仮設スタンドを設けて公式戦を行う予定、また国立競技場でも試合開催予定)。それだけにホームスタジアムが今の姿で行われる最後のゲームを白星で飾ることを目指していた川崎Fイレブンは、満面の笑みで勝利を喜んでいた。

 川崎Fは前半27分、MF中村憲剛とのワンツーで左サイドを突破した左SB登里享平の折り返しをレナトが右足で押し込んで先制点を奪う。川崎Fは36分にも絶妙な身のこなしで左サイドを打開したレナトの折り返しを中村が決定的な形で合わせるなど前半を1-0で折り返した。

 前半、MF小林大悟のシュートが2度ポストに阻まれるなど1点を奪うことができなかった清水だが後半8分、FW大前元紀からのパスを受けたFW高木俊幸が切り返しから右足シュート。これがDFに当たってゴールへと吸い込まれ、同点に追いついた。

 その後もチャンスをつくる清水だが、右クロスから大前が放った決定的なヘッドがクロスバーを叩き、MF河井陽介の左足シュートがゴール右ポストのわずかに外側に外れるなど勝ち越すことができない。

 逆に川崎Fは後半29分、登里が獲得した左FKを中村が中央へ放り込むと、ファーサイドへ流れたボールをFW矢島卓郎が右足で押し込んで勝ち越し。長期離脱を経験した背番号9の5月26日以来となるゴールで大きなリードを奪った。

 再び追う展開となった清水は43分に交代出場のFW高原直泰が左クロスを胸トラップから右足で狙ったが、川崎FはゴールラインすれすれでCB井川祐輔がスーパークリア。1点リードを守りぬいた川崎Fが2-1で勝利した。中村は「ボク自身、入団して10年やらせてもらって、育ててもらったスタジアム。この姿がなくなるのは寂しい。勝ちたい気持ちが強かった」。川崎Fが思い出のスタジアムの改修前ラストゲームを白星で飾った一方、敗れた清水はACL出場圏内浮上の可能性が消滅。天皇杯で目標達成に再挑戦することとなった。

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