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今年はわがままに― FC東京に移籍の東は2桁ゴールを目標に

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 大宮アルディージャからFC東京に完全移籍を果たしたMF東慶悟は、貪欲に2桁ゴールを目指すことを誓った。

 自分自身に不満だった。大宮に移籍した11年シーズンはリーグ戦8得点とキャリアハイの成績を残した東だったが、昨年はリーグ戦では1得点。ロンドン五輪代表としての過密日程の影響もあったが、キャリアワーストの成績となった。ロンドン五輪でも10番を背負い、トップ下のレギュラーとして試合に出場したものの、ブレークしたFW永井謙佑らを尻目に、無得点で大会を去った。「パスを出すほうに回っていた部分があった」と悔しさを隠さない東は、そこの改善が成長ポイントであると話す。「自分でもゴールが取れるというところを見せる。そこが自分が成長しなければいけない部分だと思っている。今年はわがままでもシュートを選択したい」。

 ランコ・ポポヴィッチ監督のもとでプレーするのは2度目のこととなる。大分時代の09年7月にポポヴィッチ監督が就任。一緒にサッカーをしたのは半年間だったが、ポポヴィッチサッカーに感銘を受けた。「大分で一緒にやっていた時のサッカーは選手として非常に魅力を感じる」。直接誘われたわけではないというが、ポポヴィッチ監督が指揮を執るチームでもう一度プレーしたいという思いがあったのは事実だ。「ポポさんがやるサッカーというのはイメージは湧く。早く慣れたいし、その中でサッカーができるというのは選手としてすごく幸せなこと。自分をどう生かせるか、どう生かしてくれるかという部分も楽しみですね」と目を輝かせる。

 練習初日となった20日。「知っている人は何人かいる。早く馴染みたい」と感想を語った東。FW平山相太がイジられていたがと質問が飛ぶと、「(長谷川)アーリア君とか加賀さんとかがイジっていたので、いつ僕に来るんだろうと。怖いですね」と笑いを誘うほど、チームに溶け込んだ様子だ。クラブはまだ外国人枠に余裕があるため、「点が取れるところ」の補強を示唆したが、東が早めにフィットし、結果を残すようなら、必要ないことになるかもしれない。

「2ケタ目指してやらないといけないと思いますし、それがA代表にもつながってくると思うので、多少はわがままでもゴールを狙っていきたいなという思いはあります」。その先のA代表を目指して。ポポヴィッチ監督のもとでのさらなる成長を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)

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