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川崎F・DF中澤が7番に込めた思い、「僕が7番を躍動させる」

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 川崎フロンターレは20日、川崎市の洗足学園音楽大で新体制発表会見を行った。J2に降格したG大阪から完全移籍で加入したDF中澤聡太は会見後、CBではめずらしい背番号7に込めた意味を明かした。

「自分の中でラッキーナンバーは2と7。さすがに『2番をください』と言うのは失礼なので」と、DF伊藤宏樹が背負う2番ではなく、FW黒津勝の横浜FC移籍で空いた7番を選んだのだという。

「昨季まで7番を付けていた黒津とは同い年で、昔から知っていた。対戦してもリスペクトできる選手だった」。同じ1982年生まれの30歳。しかし、黒津はこの2年、ケガで苦しみ、11年は1試合、12年は3試合の出場にとどまっていた。そして今オフに横浜FCへ完全移籍した。

「最近、ずっとケガをしているのは聞いていた。僕の勝手な思いですが、僕が代わって7番を躍動させられればと思った。向こうがどう思っているかは分からないですけど……」。01年の川崎F入団後、12シーズンに渡って在籍し、07年から7番を背負ってきた黒津の分まで、自分が7番を付けて等々力で活躍する姿をサポーターに見せたいとの思いがあった。

 J2に降格したG大阪を離れることは中澤を悩ませた。「チームを落とした思いから悩んだこともあった。いろんなクラブから声をかけてもらったけど、最後はガンバかフロンターレかで悩んだ。J2に落ちて、逃げる移籍じゃない。しっかり受け止めて、このクラブに来た」。そう力説した。

「今のサッカーはGKから、最終ラインからゲームをつくるものになっている。そこは風間さんも重要視していると思うし、攻撃の起点をつくっていきたい。攻撃的にやるサッカーは大好きだし、それもこのクラブに来た理由の一つ」。川崎Fのイメージを語る中澤は「フロンターレにまだタイトルがないということを自分の力にして、タイトルを獲って、このクラブに名を残したい」と誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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