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[練習試合]クロスゼロに抑えられたDF駒野「磐田に戻って修正します」

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 鹿児島キャンプの最終日を迎えたジュビロ磐田は、浦和レッズと練習試合を行った。35分ハーフを2試合行ったが、2試合ともに0-1で敗れている。特に主力組が出場した2試合目は、70分間を通して主導権を握られた。

 DF駒野友一の口からは、反省の言葉ばかりが聞かれた。「ボールを取りに行くタイミングがつかめなかったし、取るためにも自分たちからもっと仕掛けていくこともやっていかないといけない」と守備面を振り返り、攻撃面でもクロスを上げられなかったことを悔しがった。「クロスは自分の武器でもあるので、上げていないのは物足りない。何人かで崩すことも必要ですが、個人でも崩せるようにしたい」と、レベルアップを誓った。

 この試合では、浦和WBの宇賀神友弥に加え、DF槙野智章も攻撃に絡んできた。数的不利の状態を強いられて、駒野が攻め上がることは決して簡単ではなかった。「やっぱり一人ではなくて、複数で崩すことが大事だと思います。周りの選手が動くことで、自分も(中に)絞ることがある。そうすれば外が空く。一人ではなく、2人、3人と連動していくことが大事だと思います」と駒野が言えば、DF伊野波雅彦も「どうしても今日は駒ちゃんと(左WBの山本)脩斗を活かせなかった。なるべくあの2人に上手く絡んでもらえるやり方が必要だと思う。駒ちゃんがいけないともったいないし、チームとしても波に乗れない。両ワイドからの崩しを増やして行けば、もっとFWも生きるし、もっと山田(大記)とか小林裕紀が前向きでプレ―できると思う。誰が無駄走りして、駒ちゃんに仕事をさせるかが大事。一人では崩せない。味方のために走るプレーが大事になると思う」と、同調した。

 難しい試合展開の中でも、終了間際には惜しい場面もあった。FW前田遼一が落としたボールを、中央に走り込んだ駒野がシュートを放った場面だ。ボールは鋭くゴールに飛んだが、GK加藤順大に防がれている。サイドから崩せないときに、中央から崩す。その一つの形を示せた場面だった。

「今の時点からずっとうまくいくことがベストです。でも、課題が出て自分たちの直すところが出たと思うので、今日でキャンプは終わりますが、帰ってから修正したいと思います。開幕戦でつまずくのではなく、今の時点でつまずいたことを前向きに捉えてやっていきたいと思います」と、駒野は課題克服に気持ちを切り替えた。
(取材・文 河合拓)
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