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46歳になったキング・カズ「いよいよ始まる」

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 横浜FCは27日、横浜市内で練習を行ない、FW三浦知良も汗を流した。前日の26日はカズの46歳の誕生日だったが、チームはオフだった。そのため、この日の練習の最後には、MF井手口正昭がハッピーバースデーの歌を歌い、全員がそれに合わせて手拍子をとって、カズの誕生日を祝った。

 新たな1年を踏み出したカズに、誕生日はどのように過ごしたかを聞くと「別に何もなかったですね。特別なことは何もなかったです」と振り返った。なかには歳をとることを嫌がる人もいるが、カズには否定的な感情はない。「歳は重ねるもので、とるものではないのでね。今はまだ、そんなに年をとるのがイヤだなという気持ちはありません」。

 カズにとって誕生日は、一つ年齢を重ねる日であり、同時に新シーズンの幕開けを告げる合図でもあるようだ。「いつも大体、(誕生日は)開幕の1週間前ですからね。『いよいよ始まるな』っていう気持ちになってきます」。

 昨シーズンはリーグ戦14試合に出場し1得点を挙げたが、先発は5試合に留まり、フル出場もなかった。シーズン終盤にはフットサル日本代表としてW杯にも出場したこともあり、本職のサッカーでは、8月19日の京都戦(1-2)以降は公式戦にスタメン出場していない。それだけに、今季は万全の状態で開幕を迎えて、ピッチ上で存在感を示したいところだ。コンディションが気になるところだが、カズは「この前の練習試合も90分できましたし、徐々に試合の体になってきているので、ここからさらに上げていきたいと思います」と、手応えを口にする。

 この日もミニゲームでキレのある動きでDFをかわしていたカズ。3月3日のJ2開幕に向けて、山口素弘監督にアピールを続ける。
(取材・文 河合拓)

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